MD松尾のヒット解析:ポケモン新作がワンツー スマホ効果で「どうぶつの森」急浮上

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 人気シリーズ期待の新作「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」(3DS、ポケモン)がワンツーを飾りました。変わらず好調な売れ行きで、前作「ポケットモンスター サン・ムーン」と比べても発売後の減退が緩やかです。このまま年末まで売れてくれるでしょう。

 特筆すべきなのが10位に入った「とびだせ どうぶつの森 amiibo+」(3DS、任天堂)。昨年11月に発売されたタイトルですが、スマホ版の「ポケットキャンプ」の配信がスタートしたこととの相乗効果なのか、急上昇しています。

 ◇今週の動き

 人気RPGの新作「ゼノブレイド2」(NS、任天堂)がトップと予想。骨太のRPGということで、20代を中心としたコアゲーマー層に刺さるタイトルです。ここしばらくスイッチはファミリー、キッズ向けのタイトルが続いていただけに、新規層の開拓にも貢献してくれそうです。続くのは「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」でしょうが、新作では、「カービィ バトルデラックス!」(3DS、任天堂)、「信長の野望・大志」(PS4、コーエーテクモゲームス)あたりが売れそうです。

 ◇ランキングは次の通り(11月20日~26日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ポケットモンスター ウルトラムーン(3DS)
2位 ポケットモンスター ウルトラサン(3DS)
3位 スーパーマリオ オデッセイ(NS)
4位 ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン ダブルパック(3DS)
5位 Call of Duty:WWII(PS4)
6位 初音ミク Project DIVA Future Tone DX(PS4)
7位 スプラトゥーン2(NS)
8位 スター・ウォーズ バトルフロント2(PS4)
9位 マリオカート8 デラックス(NS)
10位 とびだせ どうぶつの森 amiibo+(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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