宮藤官九郎さんが脚本を手がけるNHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の第25回「時代は変る」が6月30日に放送され、今年3月に亡くなった俳優の萩原健一さんが、大物政治家の高橋是清役で登場した。
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「いだてん」が最後の作品となった萩原さん。同回での出番はわずかな時間であったものの、ラストシーンでは、鋭い眼光でカメラを真っすぐ見据えるなど、存在感を発揮。SNSでも「ショーケンの高橋是清登場。さすがの存在感」「この圧倒的存在感」「大物政治家感満載の迫力」「ショーケンの眼光…」「めっちゃかっけえ…」「身震いした」「ゴッドファーザーのアル・パチーノに見えた」といった声が上がるなど、視聴者の注目を集めた。
ドラマは第25回から、東京五輪実現に執念を燃やす政治記者の田畑政治(阿部サダヲさん)が主人公の第2部がスタート。金栗四三(中村勘九郎さん)がまさかの3度目のパリオリンピックに出場し、負けて帰って来た報告会で「負けちゃ意味がない」と息巻く若者が現れる。田畑政治である。30歳で死ぬと予言され、体の弱かった彼は、自分が生きている間に日本水泳を世界レベルに引き上げようと血気盛ん。朝日新聞に記者として入社し、政治家の大物・高橋是清(萩原さん)にも接触。震災不況でオリンピック参加に逃げ腰の嘉納治五郎(役所広司さん)や金に厳しい岸清一(岩松了さん)も驚く大量の資金援助を取り付けてみせる……という展開だった。
阿部さん扮(ふん)する田畑政治(まーちゃん)のテンションの高さに引っ張られ、物語はグイグイと進み、「ワクワクしっぱなし! テンポ良くてあっという間でした!」「最高にぶっ飛んでる!!」「軽快で疾走感にあふれ、爽快、痛快な第2部のスタートだった」「もう、阿部サダヲのテンションだけで年末まで突き進みそう。いいぞ、まーちゃん!」と視聴者には好評だった。
「いだてん」は、日本人五輪初出場の明治末から、東京に五輪がやってきた1964年までの約半世紀を描くオリジナルストーリー。テーマは「東京とオリンピック」。大河ドラマで近現代史を取り上げるのは、1986年の「いのち」以来33年ぶり。
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