三谷幸喜監督:「記憶にございません!」“台湾上映会”参加 起用したい俳優を聞かれ、観客笑わせる

映画「記憶にございません!」のイベントの様子(C)2019フジテレビ 東宝
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映画「記憶にございません!」のイベントの様子(C)2019フジテレビ 東宝

 俳優の中井貴一さんが主演し、三谷幸喜さんが脚本と監督を務めた映画「記憶にございません!」のプレミア上映会とティーチインイベントが10月18、19日に台湾で行われた。上映後のイベントに参加した三谷監督は、北京語で「こんばんは、三谷幸喜です。僕の北京語分かりますか? 僕には自分の北京語が分かりません」とユニークなあいさつを披露。観客から「次に仕事をしてみたい俳優さんは?」と質問された三谷監督は「リン・チーリンさんです」と回答し、会場を沸かせた。

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 台湾では、三谷監督が手がけた連続ドラマ「古畑任三郎」(フジテレビ系)などの人気が高く、映画「THE 有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」「ステキな金縛り」「清須会議」も公開された。「記憶にございません!」のプレミア上映会では、上映前からファンが長蛇の列を作り、三谷監督の似顔絵が入った特製うちわを持つ観客もいた。上映中は、満席の会場から劇場の外まで笑い声が聞こえるほど盛り上がり、三谷監督は驚いていたという。三谷監督はイベント後、のべ400人の観客とハイタッチを交わした。

 三谷監督は舞台あいさつで「台湾の皆さんが大好きです。皆さんは映画館で、全力で映画を楽しんでくれているように思います。映画館の中から聞こえてくる笑い声の大きさは日本の映画館以上かもしれません(笑い)。次も必ず、皆さんに楽しんでもらえるような映画を作って、またここに戻って来たいと思います。ありがとうございました」と呼びかけた。

 「記憶にございません!」は、三谷監督にとって8作目の映画。国民から嫌われ、史上最低の支持率2.3%をたたき出した首相の黒田啓介(中井さん)が、ある日市民から投げられた石が頭に命中し、記憶喪失になる……という政治をモチーフにしたコメディー。9月13日に公開され、10月22日までで観客動員数が260万人、興行収入が33億円を突破している。

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