サンダーバード:樋口真嗣監督が語る魅力 「根本的なところがほかとはちょっと違っている」 憧れも

「サンダーバード55/GOGO」の一場面
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「サンダーバード55/GOGO」の一場面

 人気SF特撮人形劇「サンダーバード」の完全新作「日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』」が公開されることを記念して、映画「シン・ゴジラ」などで知られる樋口真嗣監督が「サンダーバード」の魅力を語った映像がYouTubeで公開された。

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 樋口監督は「物語として、すごい超人的な能力を持っている人が出てくるわけでもないし、宇宙人が人間のために何かをやってくれるわけでもないし、すごい強いロボットに乗るわけでもない。誰かが作った乗り物とかで誰かを助けるという根本的なところが、ほかとはちょっと違っているんです。例えばお巡りさんだったり、消防士さんだったり、子供にとって強いと思う人たちがいた中で、その人たちよりもさらに上位の国際救助隊が本当にいるんじゃないかな?と子供ながらに思ったりして、これなら僕たちもできるかも?と、乗り物含めてすごく憧れていました」と語った。

 新作は、「サンダーバード」の日本放送開始55周年を記念した「サンダーバード55周年プロジェクト」の一環として公開される。英国のクラウドファンディング企画で2015年に制作され、参加者向けに公開された計3話のエピソードを、樋口監督の構成の下、一本の映画として日本公開用に再編集する。2022年1月7日から劇場上映されるほか、同8日からオンライン上映される。

 樋口監督は新作について「本来だったら、今はもっといろいろなことができるけど、そこに溺れずに着実に過去と同じような見せ方だったり、演出だったりを見せているのは、むしろ格好いいなと思いました」とコメント。「自分の人生の中でサンダーバードという作品に関われる日がくるとは思っていなかったのですけど、本当に貴重な機会をいただいて感謝しています。自分が最初に(『サンダーバード55/GOGO』を)見た時の驚きやうれしさみたいなものを、映画館に来たお客さんにも体験してほしいなと思って一本にまとめてみましたので、ぜひ楽しんでいってください」と話した。

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