寺島拓篤&宮野真守:「うた☆プリ」 12年の歴史と絆 新作劇場版への熱い思い

「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」に出演する寺島拓篤さん(左)と宮野真守さん
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「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」に出演する寺島拓篤さん(左)と宮野真守さん


 人気アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズの新作「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」(永岡智佳監督)。抜群のアイドル性と高いライブパフォーマンス力が魅力の人気アイドルグループ「ST☆RISH(スターリッシュ)」が「音楽で世界を旅する」をテーマにライブを繰り広げる。「うたの☆プリンスさまっ♪」は、2010年にゲーム第1作が発売されてから約12年、音楽、アニメなどさまざまなメディアミックスを展開してきた。一十木音也役の寺島拓篤さん、一ノ瀬トキヤ役の宮野真守さんに、これまでのST☆RISHの活動、新作への思いを聞いた。

ウナギノボリ

 ◇心が解放 胸が熱く!

 --劇場版のコンセプトを聞いて感じたことは?

 寺島さん 前作の映画は3グループ合同のライブでしたし、単独というのがうれしかったです。

 宮野さん 旅をテーマにしているのもすてきですね。今はなかなか旅に行けないですし。

 寺島さん そうですね。見ている我々をいろいろ世界に連れ出してくれて、心が解放されていく感じもうれしかったです。

 宮野さん ライブが中心ではありますが、ドラマチックなんですよね。「うた☆プリ」の立ち上げの頃から、みんなで切磋琢磨して頑張ってきた時間があるし、作品の中でもいろいろなことが起きました。スペシャルテレビアニメ(うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ ~旅の始まり~)で、僕らはライブに行く前の彼らの姿も見てきましたし、胸が熱くなりました。

 --アイドルのちょっとしたやり取りからもさまざまなことを感じます。

 宮野さん MCでのやりとりにも成長を感じますしね。それに、アイドルの表情が豊かなんです。

 寺島さん 表情が豊かで、ここまでか!と驚きました。

 宮野さん スタッフの皆さんの思いにもグッときましたし、感慨深いものがありました。

 ◇強くなった音也 宮野真守とトキヤがシンクロ

 --自身が演じるアイドルの魅力を改めて感じたところもあった?

 寺島さん 音也は温かく、優しく、成長したことで、どちらかというと穏やかな面も見えるようになりました。今回のソロパフォーマンスは激しく、彼の根源的な荒々しさも出ています。成長し、こういう姿も見せるのか!と懐の深さを感じたところもありました。

 宮野さん 「レジェンドスター(うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター)」を経て、自分の内面に向き合い、その後だから見せられる男らしさがあるんですよね。

 寺島さん 強くなったからできることなんです。これまで演じてきたから、その深みが分かります。「キングダム(劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム)」で一歩進み、さらにそこから進んだステージになっていて、圧倒されました。

 宮野さん 僕は「レジェンドスター」の主題歌「テンペスト」を歌っているのですが、ストーリーが印象的で、音也に向けて歌詞を書いたところもあります。音也が今回、こういうパフォーマンスを見せていて、格好いい!と改めて感じていました。

 寺島さん UKロックを全身で表現していて、そこも格好いい。今までCDジャケットでロックっぽい格好をしたことはあったけど、ここまでロックなパフォーマンスはなかったので、よりグッと引き込まれました。あとはフィッシュ&チップスを食べるしかない。

 宮野さん マイクスタンドに付けてほしいね(笑い)。

 寺島さん どこに付けるの!? ひょっとしたらバックステージのケータリングであったかもしれないけど(笑い)。

 --宮野さんはトキヤの魅力をどのように感じた?

 宮野さん トキヤはエンターテインメントにこだわって突き進んでいます。僕もエンターテインメントに対して真剣に向き合っているので、トキヤを本当にリスペクトしているし、シンパシーを感じていて、どんどんリンクしているようにも感じています。いろいろな楽曲に挑戦できるトキヤだからこそできたステージだと思うんです。今まで、バラードやEDMもあって、今回はジャズ、ブロードウェーミュージカル風で勝負するところは、彼らしいな!と思いました。僕もブロードウェーミュージカルを経験したので、そこに感じるものがありました。

 寺島さん トキヤはいつも楽曲のテイストが違うので、この人の表現の幅はどこからくるんだろう?と思っています。その根源をたどると、やっぱりマモちゃん(宮野さん)が演じているからなんですね。マモちゃんとトキヤが影響し合い、シンクロしているんです。二人共、どんどん限界を超えていくんです。マモちゃんのステージも毎回そうだし、トキヤのステージもどんどんレベルアップしていきます。次は何してくれるんだろう? 早く次を見たい!と思うんですね。

 --ほかのアイドルのパフォーマンスで気になったものは?

 宮野さん それぞれ気になりますね。個性が爆発しています。レンの色気、セシルのファンタジー、真斗の美……どれもすごいんです。

 寺島さん 個性ってこういうものなんだ!と感じました。表面だけじゃない、内面から湧き出る個性を感じるんです。例えば、レンはもっと余裕のある大人のステージでもいいかもしれないけど、すごい情熱を見せてくれます。

 宮野さん 汗の表現もすごかった! セシルの神秘的な空気もすごいです。軽やかな空気感で、出し惜しみなしに飛ぶしね。すごいよ! すてきだったね。

 --映画館の大きな画面で見ると、臨場感をより感じられるはずです。

 寺島さん 劇中のファンが応援の声を出してくれているので、映画館で聞くと本当にステージに立っているように感じます。ライブで声を出すのが難しい今だからこそ、見てほしいですね。

 宮野さん 合いの手のタイミングとかもすごくこだわっていて、リアリティーがあるんです。

 ◇濃密な時間、経験が絆に バラエティー向き?

 --「うた☆プリ」は12周年を迎えました。これまでの活動の中で絆を感じることは?

 寺島さん いっぱいあります。マモちゃんとは同い年だけど、最初は、ああ、宮野真守さんだ!と思っていました。ちゃんと混ざっていけるのかな?という怖さも最初はあったんです。今は普通に仲良しなんですけど。

 宮野さん てらしーとの関係が一番変わったかも。僕らが初めて一緒の現場になった時、髪の毛の色が左右で違う人がいる! 怖い!と思っていた(笑い)。

 寺島さん あの時のことを覚えていたの!? 谷山(紀章)さんも絶対怖い人だ!と思ったら、可愛いし、優しいですしね(笑い)。やっぱり一緒にステージに立つ中で、いろいろな話をしたりして、段々と距離が近くなっていきました。今は会うのがとにかくうれしいんです。

 宮野さん 安心するよね。リアルでライブがあったことが大きいです。一緒に濃密な時間を過ごし、経験を積み重ねて、絆になっていきました。

 寺島さん 楽しみがどんどん増えて、みんなで集まりたい!となりますよね。

 宮野さん 最初はどうしたらいいのか分からなかったけど、ライブの中でも僕らが、こんなこともできる!と、どんどんアップデートしてきましたしね。

 --二人が話しているとすごく楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

 宮野さん 僕は基本、冗談を言いたい人なんですけど、てらしーはちゃんと拾ってくれる。ちゃんと拾ってくれる人がいないと、変な人になっちゃう(笑い)。拾ってくれるから、笑いとして成立する。ありがたいです。

 寺島さん 僕もそうだけど、みんなマモちゃんを放っておかない(笑い)。アイドルがそれぞれの個性を尊重しているように、僕らもそれぞれの個性を尊重しています。今は余裕を持って楽しんでいます。演じる時にもその空気感が出ると思うんです。MCでも絆を感じることもありますし。

 宮野さん 僕らのMC、とびっきり面白いよ! 自分でも思う(笑い)。MCだけのライブがあってもいいんじゃない。

 寺島さん それ、トークライブだよ! 以前、ファンミーティングをやらせてもらったよね。

 宮野さん 鳥海(浩輔)さんのジェスチャーゲーム、下野(紘)さんのお絵描きとかも爆笑でしたよ。僕らは、バラエティー向きなんですよ(笑い)。

 寺島さん また、やりたいね。まだまだやりたいことがいっぱいあります。

 --最後に新作を楽しむポイントを教えてください。

 寺島さん 細かいところを見ても楽しめますし、ダイナミックな音と映像をそのまま浴びても楽しめます。マジLOVEライブ上映(無発声の応援上映)もありますし、いろいろな楽しみ方がありますよ。ワクワクしながら見てください!

 宮野さん エンドロールまでしっかり見てほしいですね。リハの風景、集合写真……とそこを含めて最後までずっと楽しめます。それに、この作品を見て、希望を抱いていただきたいです。今はライブでなかなか声が出せないけど、劇中ではファンのみんなが声を出しています。また、こういうライブができる日がきてほしいんです。声を出して一緒にライブを楽しむ日を待ち望んでいます。

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