神木隆之介さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」の最終回が9月29日に放送され、半年間にわたる物語は、主人公・槙野万太郎(神木さん)が生涯かけて取り組んだ「日本全国の草花を載せた図鑑」の完成をもって幕を閉じた。その図鑑の最後のページを飾ったのが「スエコザサ」。万太郎を支え続けた妻の寿恵子(浜辺美波さん)が名前の由来で、夫婦の永遠の愛と共に、朝ドラヒロイン史にも「寿恵子」の名が刻まれた瞬間になったのではないだろうか。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
時代が幕末から明治、そして激動の大正・昭和へと移りゆく中、愛する植物のために一途(いちず)に情熱的に突き進んだ万太郎。そんな万太郎と運命的な出会いを果たし、後に結婚すると、貧しくも楽しく明るい家庭を築き上げた寿恵子。彼女の特筆すべき点は「主人公の妻」という枠だけにとどまらず、自ら冒険を求め、万太郎はもちろん、物語さえもぐいぐいと前へと進める“動力”となり続けたことだ。
それにしても、本作における寿恵子の描かれ方は痛快だった。滝沢馬琴「里見八犬伝」オタク設定の愛らしさはもとより、結婚後、植物研究に没頭する万太郎のため、あの手この手で苦しい家計をやりくりし、ついには“女将(おかみ)”として成功してしまうバイタリティー。途中、長女を亡くすという悲しい出来事もあったが、物事を恐れたり気おくれしたりしない気力、度胸は、劇中キャラの中でも群を抜いていた。
関東を襲った大地震により、万太郎の図鑑の完成がまた遠のいてしまったときも、無事だった渋谷にある自分の店をあっさりと売却し、その資金をつぎ込んで、練馬の大泉村に広大な土地を購入するという“ウルトラC”で万太郎を強力にバックアップ。活躍は晩年まで続いた。
店を売る際、交渉相手のなじみ客・相島(森岡龍さん、後の東急グループ創業者・五島慶太がモデルと言われる)に、「私の大願を果たすのは、ここは手狭」と言い切り、「私は大願の途上におります。願いをかなえるために、この店を元手に次の場所へ移りとうございます。どうか、この店の今の値打ちを、正しくお見積もりいただけないでしょうか?」と伝えた寿恵子の姿も印象的で、万太郎と、万太郎の標本を守るための行動には、一切の迷いがなかった。
時に一生涯におよぶなど、多くの年月を描く朝ドラにおいて、どうしても付いて回る主人公の「迷走」が、今回の万太郎にはほとんど見られなかったのも、そばで支える寿恵子に行動力と潔さがあったからに他ならない。
最終回で万太郎は「寿恵ちゃんはいつじゃち、わしを照らしてくれた。寿恵ちゃんが、わしの命そのものじゃ」と語っていたが、寿恵子の存在は、物語を明るく照らす太陽のような存在であり、その稀有な活躍は、朝ドラファンにとって忘れられないものになったはずだ。
石原さとみさん主演の連続ドラマ「Destiny」(テレビ朝日系、火曜午後9時)第5話が5月7日に放送される。
俳優の間宮祥太朗さん主演の連続ドラマ「ACMA:GAME アクマゲーム」(日本テレビ系、日曜午後10時半)の第5話が5月5日、放送された。同話では終盤、織田照朝(間宮さん)の参加…
人気グループ「King & Prince」の永瀬廉さんが主演を務める連続ドラマ「東京タワー」(テレビ朝日系、土曜午後11時)の第3話が5月4日に放送された。同話では終盤、永瀬さん…
川口春奈さん主演の連続ドラマ「9(ナイン)ボーダー」(TBS系、金曜午後10時)の第3話が5月3日に放送された。さとうほなみさんが、六月(木南晴夏さん)の夫・邦夫(山中聡さん)の…
漫談家の綾小路きみまろさん(73)が、5月6日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。中高年向け漫談が人気の綾小路さんが、ブレーク前の裏話を語った…