趣里さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第3週「桃色争議や!」(第11~15回)が10月16~20日に放送された。同週の放送をSNSで盛り上がったコメントなどで振り返る。
ウナギノボリ
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「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などの名曲を歌った戦後の大スター・笠置シヅ子(1914~85年)が主人公のモデルとなる。激動の時代、ひたむきに歌と踊りに向き合い続けた歌手の波瀾(はらん)万丈の物語。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描く。
第11回は、昭和8(1933)年。デビューから6年がたち、スズ子(趣里さん)は脇役ながら劇団の中心メンバーとして活躍し、新人の教育係にもなっていた。後輩には、花咲歌劇団から移籍してきた秋山美月(伊原六花さん)が入り、人気となる。後輩に抜かれたスズ子は、自分自身の売りはいったい何だろうかと悩んでいた。そんな中、次回公演の内容が告げられる。トップの大和礼子(蒼井優さん)が演出に挑むという。
劇団員に厳しく接する大和に、同期の橘アオイ(翼和希さん)が「ちょっとやり過ぎとちゃうか」と意見するが、大和は「私は劇団を一段上に上げたいの」と引かない。橘が去った後、大和はスズ子の顔を見ると「焦っちゃダメよ。自分の個性みたいなものはね、いつか必ず見つかるから。続けていれば」とアドバイス。さらに「でも続けることが一番大変なんだけどね」とほほ笑み、「お疲れ」と帰って行った。
SNSでは「大和先輩の言葉が刺さるわ。ホンマそれな過ぎて」「大和さん名言しか言わん」「演出まで手がけるようになった大和礼子の教え。いろんな世界に通じる気がしますね」「大和さんの言葉は重みがある。鈴子の目標になるね」といった声が上がった。
第12回は、大和が演出する公演に向けた厳しいけいこが始まった。スズ子はなんとか良い役をつかもうと必死にけいこに取り組んでいた。ある日、同期の桜庭和希(片山友希さん)は後輩の秋山と比べてダメだと言われ、落ち込み、ついにはけいこを休んでしまう。さらには、秋山の厳しい指導を受けた新人たち全員が、やめたいと言い出す。
演出を担当する大和は「秋山さんの踊りをお手本にして」と秋山を前に出させ、秋山は劇団員たちの前で伸びやかな踊りを披露した。
秋山を演じる伊原さんは、高校時代に「バブリーダンス」で話題を集めた大阪府立登美丘高校ダンス部のキャプテンを務めていた。そんな伊原さんの見事なダンスシーンに、SNSでは「伊原六花ちゃんのダンスさすが! カッコ良いなあ……!」「秋山さん、バブリーダンスの人だったのか。どおりでキレキレ」「今後もダンスシーンが楽しみ」などと称賛の声が上がった。
第13回は、大和は演出の目玉として「ラインダンス」を考案する。劇団員が一糸乱れぬ踊りをすることで、一致団結する象徴として絶対にやりたいとけいこを始める。しかし、和希は相変わらずけいこを休んだまま。何とかしたいスズ子は、ツヤ(水川あさみさん)と梅吉(柳葉敏郎さん)、そしてはな湯の常連客に相談するのだが、なかなか答えが見つからない。そんなある日、和希が劇団をやめると言い出す。
スズ子は後輩に抜かれようと、下手だろうと「歌って踊るんがどうしようもなく好きやねん」と和希に本音をぶつける。その言葉に、和希も「そんなん、ウチかて好きやわ!」と返し、スズ子は「2人で抜かれよ。そんでいつか見返したろ!」と励ます。泣きながら抱き合う2人のもとに真っ先に駆け寄ったのは、かつてスズ子たちを厳しく指導していた橘だった。橘は2人の頭を優しく“ポンポン”すると笑顔で抱きしめる。
この橘の振る舞いに、SNSでは「かっこいい~」「橘さんの所作が男前なのよ」「橘パイセンの頭ポンポンに胸キュン」「抱き合って泣く2人を最初に抱き締めに行くのが厳しい教育係だった橘先輩ってのがもうね」「いま人気キャラ投票したら橘先輩が1位だろうな」といった声が上がった。
第14回は、世界恐慌の波が押し寄せ、USKの賃金削減と人員削減が告げられる。一部の楽団員と新人の劇団員は解雇されてしまった。そして、給料が下がったことで、和希は劇団を続けられなくなり、やめざるを得なくなってしまう。大和と橘は会社と話し合いをするために嘆願書を提出する。スズ子も巻き込まれ、会社と劇団員の「桃色争議」が始まる。
会社が労働争議をさせないよう、各団員に働きかけてきたことが分かり、大和は「こうなったらストライキするしかない」と決意を固める。これを聞いた橘は、「お客さんのことも考えなあかんやろ」と反論。「ストライキなんか一番自分勝手な考え方や。うちは絶対にさせへんで」と礼子を見つめる。
USKのツートップである大和と橘が対立する展開に、SNSでは「大和さんと橘さんの意見が分かれた……どうなるんだろ」「大和さんと橘センパイのどちらの言い分もわかるから苦しい」「意外にも大和さんの方が武闘派だった」といった声が上がった。
第15回は、大和は、ストライキをするしかないと言い出す。一方、橘は、お客様が大切だとし、加えて大和が二度と舞台に立てなくなるのではないかと心配してストライキに反対する。大和は、ストライキをするかどうかを懸けて、会社と最後の話し合いを行うことにする。劇団員はストライキに参加するかどうか各々で判断してほしいと告げられる。
後日、礼子はスズ子と共に大熊社長(升毅さん)のもとへ向かうが、社長室にはすでに橘の姿が。橘は話し合いの場をもうけてほしいことを必死で訴えていた。大熊が橘の意見を突っぱねると、怒りを抑えきれなくなったスズ子が「なんやさっきから聞いとったらコラ~!」と社長室に飛び込む。礼子も「自分を大切にできない人間は会社やお客様を大切にはできません」と大熊社長に伝え、「私はストライキを決行します」と宣言した。
出て行こうとする礼子の前に、「絶対に行ったらあかん!」と立ち塞がった橘は「うちは……うちは……あんたのこと……」と言うと、「絶対に行かせへん」と告げた。礼子は橘を優しく抱きしめ、「ありがとう。あなたのおかげで私も頑張ってこられた」と伝え、そのまま立ち去った。橘は膝から崩れ、声を上げて泣いた。
2人のシーンに、SNSでは「朝ドラ史上に残る名場面」「最高の場面だった」「圧巻で素晴らしかった」「アオイ礼子の関係性が尊い」「朝からとんでもなくエモいものを見せられてしまった……」といった声が上がった。
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