パリピ孔明:向井理×森山未來、初共演で刺激 互いの印象は「圧倒的」「地上から5ミリくらい浮いている」

連続ドラマ「パリピ孔明」の一場面(C)フジテレビ
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連続ドラマ「パリピ孔明」の一場面(C)フジテレビ

 フジテレビ系の“水10”(水曜午後10時)枠で放送中の連続ドラマ「パリピ孔明」(フジテレビ系、水曜午後10時)。本作で主人公・諸葛孔明を演じる向井理さん、ライブハウス「BBラウンジ」のオーナーで大の三国志オタクである小林を演じる森山未來さんに、本作のキャスティングの魅力や、お互いの印象について聞いた。

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 ◇森山未來、キャスティングを手伝う?

 ドラマは「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の人気同名マンガ(四葉夕トさん原作、小川亮さん作画)が原作。三国志の英雄で天才軍師、諸葛孔明が現代の日本に転生し、ハロウィーンでにぎわう夜の渋谷に降り立つ。歌手を目指す月見英子(上白石萌歌さん)の歌に心を打たれた孔明が、軍師(マネジャー)となって英子をサポートする“音楽青春コメディー”だ。

 俳優だけでなく、ダンサーやミュージシャンが集まった異色のキャスティングも話題になっている。メインビジュアルには、向井さん、森山さんのほか、歌手としても活動する上白石さん、ダンサーの菅原小春さん、バンド「女王蜂」のアヴちゃん、ダンス・ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の関口メンディーさんら11人のキャストの姿が収められている。

 向井さんは「メインビジュアルに写っている11人の中で、音楽やダンスといったアーティスト活動をしたことがないのは僕と(久遠七海役の)八木莉可子ちゃんぐらい。音楽活動をされている方たちとお芝居をする機会ってなかなかないですし、『音楽ドラマを作ろう』という気概が感じられるキャスティングだなと思いました」と語った。

 ドラマには、アーティストなど豪華なゲストも毎週登場する。向井さんが「キャストの人数が多いので、スタッフさんは大変そうでした」と話すと、森山さんは「あまりに手いっぱいそうだったから、キャスティングをちょっと手伝ったもんね(笑い)。『空いてる? 友情出演でこーへん?』って知り合いに電話したりして」と驚きのエピソードを明かした。

 そんな森山さんは、本作のキャスティングに「実写化の面白さ」を感じたという。

 「マンガやアニメを実写化する時に、昨今は“答え合わせ”のようなキャスティングや作り方が求められる風潮が強くなっていると感じます。それをどうアップデートさせるのかはセンスが問われるところですが、演出やプロデューサーが、実写化するからこその面白さをキャスティングに込めているのを感じます」

 ◇向井理は「つかめなさが面白い」 森山未來は「役者の中でも毛色が違う」

 1982年生まれの向井さんと、1984年生まれの森山さん。これまでにさまざまな映画やドラマで活躍してきた同世代の2人だが、実は共演するのは本作が初めて。お互いの印象について尋ねると、森山さんは「(せりふを)かまない」と一言。向井さんも「それはお互い様」と笑った。

 森山さんは「小林もせりふ量が多いですが、圧倒的に孔明のほうが多くて、説明的なせりふをマシンガンのようにまくしたてなきゃいけない。それでもほとんどかんでいるのを見なかったからすごいですよね」と向井さんの演技をたたえた。

 「向井くんとはこれまでに何度か会ったことがありましたし、これまでのお仕事も見てきましたが、何を考えてるか分からないところがあるというか、地上から5ミリくらい浮いている感じ(笑い)。そのつかめなさが面白くて、孔明のキャラクターにはまっているなと感じました」

 向井さんも、共演する前から森山さんが出演した作品を見ていたといい、「やっぱり圧倒的。同年代の役者の中でも毛色が違う」とその演技力と存在感を絶賛する。

 「(本作で)森山くんとは2人芝居が多かったので、撮影が終わって帰る時に、共演していることを実感してニヤニヤしてしまったぐらい(笑い)。年齢は僕が少し上ですけど、キャリアは森山くんのほうが上。現場では、全体のことを考えて、悩んでいる共演者がいたら、フラットな意見を伝えてあげる。経験を積んできたからこその余裕があって、だからこそ現場を楽しめているんだなと感じました。一緒にいて居心地も良く、頼もしく、本当に共演できて良かったです」

 11月15日放送の第8話では、小林と旧知の仲である世界的シンガー、マリア・ディーゼル(アヴちゃん)がBBラウンジを訪ねてくる。酔った小林は、かつてマリアとバンドを組み、ギターを弾いていたと孔明に話す。しかし、ある事件をきっかけに、ギターから足を洗うことになったといい……と展開する。

 ドラマも終盤になり、小林とマリアの過去が明らかに。個性豊かなキャラクターたちに注目しつつ、孔明の活躍や英子の成長を見守りたい。

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