ブギウギ1週間:第8週「ワテのお母ちゃん」 ツヤが天に召される スズ子は歌で見送り「明るく美しい別れ」「涙腺崩壊」

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第8週の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第8週の一場面 (C)NHK

 趣里さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)の第8週「ワテのお母ちゃん」(第36~40回)が11月20~24日に放送された。同週の放送をSNSで盛り上がったコメントなどで振り返る。

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 「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などの名曲を歌った戦後の大スター・笠置シヅ子(1914~85年)が主人公のモデルとなる。激動の時代、ひたむきに歌と踊りに向き合い続けた歌手の波瀾(はらん)万丈の物語。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描く。

 ◇第36回 六郎に召集令状が届く「すごいやろ!?」と無邪気に喜ぶ姿に「胸が痛い」

 第36回は、昭和14(1939)年、第二次世界大戦が始まろうとしており、劇団でも時局に合わせた演出をしていくとの方針が示されていた。スズ子(趣里さん)は、あまり派手にならないようにと言われ戸惑い、羽鳥善一(草なぎ剛さん)もジャズができなくなるのではと心配する。

 一方、はな湯ではツヤ(水川あさみさん)が体調を崩しており、大きな専門の病院で見てもらったほうがいいと言われていた。そんな時、甲種合格の知らせを受けていた六郎(黒崎煌代さん)に、召集令状が届く。六郎は、床に伏すツヤの元へ駆け込み、「ちゃんと来たわ! すごいやろ!?」「赤紙や! やった!」と無邪気に喜ぶが、ツヤと梅吉(柳葉敏郎さん)は複雑な表情を浮かべていた。

 SNSでは「軍隊でどんなにつらい目に合うか想像しただけでしんどいわ」「とにかく生き延びて」「胸が痛い」といった声が上がった。また、2011年度後期の朝ドラ「カーネーション」に登場したヒロイン・糸子(尾野真千子さん)の幼なじみ・勘助(尾上寛之さん)と重ねる視聴者もおり、「ピュアな六郎だけに勘助の二の舞になってしまわないか心配だよ」などの声もあった。

 ◇第37回 自分が助からないことを悟ったツヤ 六郎を抱きしめる姿「本当の親子みたい」

 第37回は、出征の日が迫り、六郎は頭を丸めて恥ずかしそうにしていた。相変わらず体調が悪いツヤは、専門の医師の診察を受ける。もう自分が助からないことを悟ったツヤは、梅吉に、このことをスズ子と六郎には言わないようにと頼み、「まだまだあんたとスズ子と六郎とおりたかったけど、堪忍しとくれやす」と涙声で伝えた。

 出征前日の夜、六郎は床に伏すツヤの横に寝転び、子供のように甘える。ツヤは六郎から「長生きせなあかんで」との言葉をかけられると、力を振り絞って体を起こし、「いつの間にか頼もしなったな。ヒゲも濃うなったし。男の子や」と六郎の頬にいとおしそうに触れ、「あんたが帰って来るの、首なご~うして待ってるからな」と六郎を抱きしめた。

 ツヤを演じる水川さんの演技について、SNSでは「水川あさみの良さ大爆発だったな」「本当の親子みたい」「本当にいい役者」といった声が上がった。

 ◇第38回 大阪から「ハハキトク」の電報もステージに立つスズ子「圧倒された」

 第38回は、六郎は、入隊する前にお世話になった人を訪ねており、東京のスズ子のもとにもやってくる。久しぶりに再会した2人は、姉弟水入らずで話をする。そこでスズ子はツヤの病状があまり良くないようだと六郎から聞かされる。そして、六郎自身も戦争に行くのが実は怖いのだと打ち明けられる。そんな六郎を見送ってしばらくすると、公演真っ最中のスズ子に、大阪から「ハハキトク」の電報が届く。

 スズ子は、劇団関係者にそのことを告げるが、「舞台をなりわいにしている者は、親の死に目に会えないと思っていただきたい」と返される。同席していた羽鳥は「僕は帰ってもいいと思うけどね」と理解を示しながらも、「ステージに立つ以上はそれは関係ない。できないならすぐに大阪に帰ってあげなさい」「ここに残るならそれぐらいの覚悟で歌ってほしいということです」と告げる。スズ子は東京に残り、「センチメンタル・ダイナ」を歌い踊り、観客から拍手と歓声を浴びた。

 SNSでは「母への思いを込めた熱いパフォーマンスに圧倒された」「覚悟と気迫を突きつけられた」「母や観客のために歌う姿に号泣した」「『福来スズ子』が本当の意味で誕生した瞬間」といった声が続々と上がった。

 ◇第39回 桃を食べていったん元気になるも天に召されたツヤ スズ子が歌で見送り「涙腺崩壊」

 第39回は、大阪に戻ってきたスズ子は深刻な病床のツヤと再会。そんな時、アホのおっちゃん(岡部たかしさん)がツヤに食べさせてあげようと桃を見つけてくる。翌朝、桃を食べていったん元気になったツヤは番台に立つが、すぐに倒れてしまう。

 ツヤが「あんたが生きるんを、もっと見たかった。きっとおもろいんやろなあ。あんたの歌も、まだまだ聴きたかった」と伝えると、スズ子は「ワテの歌、聴けんようになってもええんか?」「嫌やったら死なんといてよ」とすがりつく。その後、梅吉の助言もあり、スズ子は「梅丸楽劇団、スウィングの女王、福来スズ子が心を込めて歌います」と、「恋はやさし野辺の花よ」を歌った。

 鈴子が泣きながらこの曲を歌い上げると、ツヤは涙を流しながらも笑顔で拍手を送った。そして、趣里さんのナレーションで「この日、お母ちゃんは、天のお星さまになりました」と語られた。SNSでは「スズちゃんの歌で涙腺崩壊」「ツヤさんの最期が幸せそうで良かった」「胸張り裂けそうだけど明るく美しい別れのシーンだった」といった声が相次いだ。

 ◇第40回 ゴンベエの正体判明 いきなり嫁を取り“はな湯”を継ぐ「怒濤の展開」

 第40回は、ツヤが亡くなり、スズ子は梅吉と今後のはな湯をどうするか相談していた。スズ子は、赤字が続く状況では売るか閉めるしかないのではないかと言う。ゴンベエ(宇野祥平さん)は自分の貯金でなんとかならないかと申し出るが、その金額ではどうしようもないと考え、はな湯を閉めることを決断。常連客にあいさつをする。

 そんな時、三沢光子(本上まなみさん)がはな湯にやってくる。光子はツヤが描いた人相書きを見て、ゴンベエは呉服屋の若旦那、伊福部玉五郎ではないか訪ねてきたのだった。玉五郎は大きな借金を作って川に飛び込んだという。そしてゴンベエに自分が働いてためた金で一緒に人生をやり直してほしいと申し出る。それを聞いたゴンベエは光子と夫婦になり、はな湯を継ぎたいと梅吉とスズ子に土下座して頼む。2人はツヤが起こした奇跡だと承諾。梅吉はスズ子と一緒に東京で暮らすことを決断する。

 SNSでは「ゴンベエさんに起きた奇跡……!」「ゴンベエさんにとって一番の記念すべき日だね~」「怒濤の展開」「ゴンベエさん怪しい人かと思ったけど、結果的にとっても良い人で良かった」などの声が上がった。

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