メッセンジャー黒田:「ブギウギ」坂口役はあてがき 朝ドラ出演に「母はこれまでのどの仕事よりも喜んでいると思う」

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で坂口を演じる「メッセンジャー」の黒田有さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で坂口を演じる「メッセンジャー」の黒田有さん (C)NHK

 趣里さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(総合、月~土曜午前8時ほか)に出演するお笑いコンビ「メッセンジャー」の黒田有さん。今作が初の朝ドラで、村山興業の東京支社長・坂口を演じている。「脚本家の足立紳さんとは公私共にご縁がありまして、坂口役はあてがきで書いてくださったと聞きました」といい、「僕がしゃべりやすいように書いてくれた感じがします」と感謝する黒田さんがドラマについて語った。

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 坂口は、東京の支社長であると同時に、村山興業社長・村山トミ(小雪さん)から、一人息子の愛助(水上恒司さん)の東京での生活を面倒見るように言われている。叩き上げの強面(こわもて)だが、実は情にもろい。

 ドラマには第11週「ワテより十も下や」(12月11~15日)から登場。

 「母が生前、欠かさず朝ドラを見ていました。だから誰よりも『ブギウギ』の出演を喜んでくれるだろうと、ありがたく引き受けさせていただきました。母はこれまでのどの仕事よりも喜んでいると思います」

 黒田さんいわく坂口は「村山興業のたたき上げで、実力のみで東京支社長にまで出世した人」。「強面で厳しいと聞いていたのですが、話が進むにつれてどんどん地位も名誉もなくなっていきます(笑い)」と明かす。

 その言葉通り、結核で入院した愛助を献身的に看病するスズ子(趣里さん)に対して、態度を軟化させた黒田。これまでの無礼をわび、2人の仲を認める姿に、SNSでは「急降下でデレた」と話題になった。

 「坂口として“肝”だと思ったのは、スズ子への態度がコロッと変わるシーン。役者じゃないなりに精いっぱいやらせてもらいました。見ている方が『こういうおっさんいるよね』と思ってくださったらありがたいです。せりふで印象的なのは、よく出てくる『家族みたいなもん』という言葉。村山興業の社員と同じように、僕ら芸人も先輩後輩の縦のつながりや絆がすごく強いので、そういったことをせりふの中にちりばめていただけたのは、一芸人としてうれしかったです」

 撮影には途中から参加。現場の雰囲気を聞くと「僕は途中から撮影に参加したので、もうできあがっているチームワークの中に、転校生みたいな気持ちで入っていったんですが、皆さんにフォローしていただいて楽しくやらせてもらっています」と回答。

 「愛助役の水上恒司さんが結構いじってきよるんすよ(笑い)。でもそうやってコミュニケーションをとっていると、声の質やしゃべる間がわかってきて、せりふ覚えも全然違ってくるんですよね。そもそも僕はせりふ覚えがとても悪いので、本当に皆さんに迷惑をかけていますが、いい経験をさせていただいています」

 そんな黒田さんは「ブギウギ」をどう見ているのか。

 「『ブギウギ』はタイトルやポスターの雰囲気からも伝わるように、決して暗い話ではなく、人のつながりや家族愛がうまく表現されている作品ですので、そういうところを見ていただけたら、すごく面白いと思います。ぜひご覧ください!」

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