松重豊:「八重の桜」の山本家はサザエさん? 八重の父が波平にライバル宣言

NHK提供
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 俳優の松重豊さんが、NHK大河ドラマ「八重の桜」で綾瀬はるかさん演じる山本八重の父・権八役で出演している。八重や西島秀俊さんが演じるその兄の覚馬ら山本家について「サザエさんの一家のようです」と話す松重さんに、撮影現場や役どころについて話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 ドラマは、福島県出身で戊辰(ぼしん)戦争の落日、会津の鶴ケ城に500人の女たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれ、のちに同志社を創設した新島襄の妻となる八重(1845~1932)の生涯を描く。松重さんが演じる権八は、会津藩の砲術師範で、子供の教育は熱心で、会津藩士としての使命感を強く持っている人物。会津戦争では、玄武隊(50歳以上の武士で構成された予備隊)の一員として城外の戦闘に参加。激戦として知られる一ノ堰の戦いで討ち死にする。

 山本家は、綾瀬さんや西島さんのほか、末っ子・三郎役の工藤阿須加さん、妻・佐久役の風吹ジュンさん、八重の最初の夫・川崎尚之助役の長谷川博己さん、覚馬の妻・うら役の長谷川京子さんらで構成されている。松重さんは、そんな山本家を「サザエさん一家のようです。サザエさんが八重、マスオが尚之助、波平は自分? ライバルは波平ですね」と例え、権八については「大河ドラマに出てくる父は悲運の武将だったり、偉大だったりするけど、権八は普通のお父さんだったんじゃないかと思う。偉大な娘と息子を持った父だけど、こんなオヤジは今でもいそう」と語る。

 また、山本家の面々は撮影外でも食事会を開くなど盛んに交流しているといい「家族の輪がすぐにできましたね。いい家族。覚馬(西島さん)が(食事会の)スケジュールを合わせて、長谷川くんが段取りのメールをしてくれたり…。山本家のバランスはいいですよ」と家族の結束は強いようだ。

 娘の八重を演じる綾瀬さんの話題になると、松重さんは「年齢差があると話しづらいところはあるけれど、(綾瀬さんは松重さんに)話してくれるんですよ。おじさんはうれしくなるよ。それに、彼女にはいろいろな人をとりこにする魅力がある。芝居はいろいろ吸収して、(共演者と)キャッチボールがきちんとできている。才能にあふれる女優。尊敬しています」と絶賛する。

 撮影を楽しんでいる様子の松重さんだが、権八はストーリーが進行する中で討ち死にしてしまう。「すてきな共演者は僕にとって財産。死ぬのが怖いです」と少し寂しそうな様子だった。「八重の桜」はNHK総合テレビで毎週日曜午後8時に放送。

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