尾野真千子:江口洋介と夫婦役で初共演 特別養子縁組がテーマの遊川脚本ドラマ

連続ドラマ「はじめまして、愛しています。」のビジュアル=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「はじめまして、愛しています。」のビジュアル=テレビ朝日提供

 女優の尾野真千子さんが、7月スタートの遊川和彦さん脚本の連続ドラマ「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日系)で主演を務め、夫役の江口洋介さんと初共演することが31日、明らかになった。尾野さんと江口さんがテレビ朝日の連続ドラマに出演するのは初めてで、尾野さんは親に捨てられた男の子と「特別養子縁組」制度を利用して親子になろうとするピアニストを演じる。ピアノが楽器の中で一番苦手という尾野さんは「遊川さん的には、私は挑戦をするといいものが出てくるらしいんです。確かに、私も挑戦することで燃えてきますし、自分のものにしてやろうという気持ちになるので、このドラマでは挑戦というものに懸けていきたいと思っています」と意気込みを語っている。
 
 「はじめまして、愛しています。」は、「特別養子縁組」という、血のつながらない他人同士が“本当の家族”として認められる実在の戸籍制度を題材にしたホームドラマ。ピアノの国際コンクールを目前に控える梅田美奈(尾野さん)と信次(江口さん)の自宅の庭に、ある日、服と体の汚れた、無表情で素性が分からない男の子が侵入する。男の子は虐待を受けていたことが判明し、養護施設に入るが、数日後に再び梅田家の庭に姿を現す。二度も家にやってきたことに運命めいたものを感じた信次は、ひそかに特別養子縁組について調べ始め……というストーリー。女性関係のトラブルの絶えない信次の弟・巧役で速水もこみちさん、8歳の娘に過干渉な信次の妹・不破春代役で坂井真紀さん、児童相談所のベテラン職員・堂本真知役で余貴美子さん、美奈の父・追川真美役で藤竜也さんも出演する。

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 主演を務める尾野さんは「企画書の段階でまず、『はじめまして、愛しています。』というタイトルに興味を持ちました。その後いただいた台本には、今の時代に欠けてきている夫婦ということ、家族ということが遊川さん節でうまく書かれていて、挑戦できる作品になるんじゃないかという思いを抱きました」とオファー当時の心境を告白。また、江口さんとの初共演については「江口さんは、私がこの業界に入る前からいろんな役を演じる姿をずっと見てきた方。その江口さんが今回どんなだんなを演じてくれるのか、すごく興味があります。台本ではワクワクさせる人物像になっているので、本当に楽しみです!」とコメントしている。

 江口さんは、尾野さんとの共演について「尾野さんは納得がいくまで仕事に向かっていく芯が通った人というイメージ。彼女が選んだ作品と遊川さんの脚本ということが僕にとってすごく興味深いです」とコメント。また、「最近は社会派作品への出演が続いていましたが、今回はホームドラマということでちょっと昔を思い出して(笑い)、ポジティブな明るさを忘れず、心にジーンと響く物語をしっかり演じていきたいと思います」と意気込みを語っている。

 脚本を担当する遊川さんは、「尾野さんという女優は、『ものが違う』ある種の天才。その天才が怠けないよう、難しい芝居を要求して刺激を与えなくては。できる相手にケンカを売るのは好きなので、燃えますね(笑い)。尾野さんもそれを受けて立つ人だろうし、僕とどこか似ていて、本心が表に出てこない人だと思うので、まだ誰も開拓していない彼女自身も知らない表情を引き出していきたい。そんな戦いを挑む価値のある人だと思います」とコメントを寄せている。

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