真田丸:浅利陽介、再び小早川秀秋に「軍師官兵衛」に続き 「裏切るつもりは…」

「真田丸」で小早川秀秋を演じる浅利陽介さん=NHK提供
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「真田丸」で小早川秀秋を演じる浅利陽介さん=NHK提供

 堺雅人さん主演のNHK大河ドラマ「真田丸」で、26日放送の第25回「別離」に、豊臣秀俊 (のちの小早川秀秋)役で俳優の浅利陽介さんが初登場する。浅利さんは2011年放送の大河ドラマ「軍師官兵衛」でも同じ秀秋を演じ、どこか頼りない雰囲気の演技が印象的だったこともあり、「真田丸」で再び秀秋を演じることが発表されると、ネットなどで話題を呼んだ。関ヶ原での裏切りで知られる秀秋だが、「王子様気質なお坊ちゃん」と話す浅利さんに秀秋役への思いを聞いた。

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 ◇秀秋は明るいお坊ちゃん

 「真田丸」は、真田幸村の名でも知られている戦国時代の人気武将・真田信繁を堺さんが演じ、戦国時代に信州の小さな領主のもとに生まれた信繁が、家族とともに知恵と勇気と努力で乱世を生き抜く姿を描いている。三谷幸喜さんが2004年放送の「新選組!」以来、12年ぶりに大河ドラマの脚本を手がけている。

 浅利さん演じる秀秋は、北政所(鈴木京香さん)の兄・木下家定の五男で、秀吉(小日向文世さん)の養子になるが、秀吉の子供の秀頼誕生後は、秀吉から遠ざかられ、小早川家を継ぐ。関ケ原の戦いで徳川家康(内野聖陽さん)の東軍に寝返り、豊臣家衰退の契機を作ったことでも知られている。

 秀秋は裏切り者、優柔不断というイメージが強い。浅利さんも「いいイメージを持っている人はいないと思いますよ」と話し、「明るく、王子様気質なお坊ちゃん。誇りの高さはどこかある。裏切るつもりはなくて、小早川の家を守ることを第一に考えていた」と分析する。

 秀秋を演じるにあたって意識していることについては「どういう表情をしようか?といつも悩んでいます。せりふがないところでもイラッとした表情をしたり、それぞれのシーンでどうするかを考えている。脇でこそこそやっているけど、突然、大胆な行動にでるのが面白いところ。よかれと思ってやったことが裏目に出るんです」と語る。

 ◇秀秋のイメージが付きすぎると怖い…

 イメージが悪い人物を演じることは簡単ではない。浅利さんは「楽しいけど、結構難しいんです。(視聴者は)秀秋が裏切るって分かっているけど、(本人は)そんなつもりはない。難しいところです」と苦労を明かす。

 秀秋と言えば浅利さんというイメージが強くなりそうで、「今後も秀秋役のオファーがあったら?」と聞いてみると「もちろんやりますよ! ただ、秀秋のイメージが付きすぎると怖いですね。道を歩いていて『裏切り者!』と言われるかもしれませんから。まあ、僕も優柔不断ではありますが(笑い)。ほかの役もやってみたいですね」と笑顔で話す。浅利さんが見せる頼りない秀秋の演技に注目だ。

 「真田丸」はNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

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