吉永小百合:嵐・二宮は「天才」 親子役を振り返る

名古屋市内で行われた「あいち国際女性映画祭2016」で主演作「母と暮せば」のトークショーに登場した吉永小百合さん
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名古屋市内で行われた「あいち国際女性映画祭2016」で主演作「母と暮せば」のトークショーに登場した吉永小百合さん

 女優の吉永小百合さんが11日、愛知県内で開催中の映画祭「あいち国際女性映画祭2016」で、自身の主演映画「母と暮らせば」の上映後にトークショーを行った。吉永さんは同作で自身の息子を演じた人気グループ「嵐」の二宮和也さんについて「天才でしょうね」と絶賛した。

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 二宮さんは同作で、吉永さんが演じる母親の前に亡霊として現れる息子を演じた。トークショーの司会を務めた、同映画祭の運営委員の野上照代さんから「(亡霊役は)二宮君も難しかったのでは」と問いかけられると、吉永さんは「それが、難しいと思わないで、とてもさわやかに軽やかに演じられるんです。監督が、テストでいろんなパターン(の演技)を要求しても、パッとできる。天才でしょうね」と語った。

 また「(二宮さんは)優しくて、気遣いがあって、さわやか。すてきな青年で私もすっかりファンになりました」とにっこり。撮影時に、二宮さんから幼少期の写真をもらったといい、「デビューする前、七五三ぐらいからの写真をいただいて、返さなくていいと言ってくださったので、私の大事にしているボードに(写真を)貼って『おはよう』って、今でもあいさつをしています」と明かした。

 この日は退場時に、客席のファンからプレゼントを差し出される“ハプニング”もあり、それに気づいた吉永さんは、歩み寄って笑顔でプレゼントを受け取っていた。

 「母と暮せば」は、広島の原爆をテーマにした戯曲「父と暮せば」を書いた作家・井上ひさしさんがタイトルだけ書きのこしていた幻の作品を基に山田監督が映画化。原爆後に生き残った母親と亡霊となった息子の物語で、1945年8月9日、長崎に原子爆弾が落とされ、その3年後、助産師の伸子(吉永さん)の元に原爆で亡くなった息子の浩二(二宮さん)が亡霊となって現れる。その日、墓前で息子のことをあきらめようと思っていた伸子だったが、ときどき現れる浩二のことを心待ちにするようになる……というストーリー。

 「あいち国際女性映画祭」は1996年にスタートし、今回が21回目。女性を取り巻く問題や生き方など、さまざまなテーマの作品を上映するほか、ゲストトークなどを通じて社会のあり方について考えることを目的としている。今回はウィルあいち(名古屋市東区)を中心に、半田市、弥富市などで7日から開催。11日が最終日となる。

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