ザ・リーダー:“ミスター水素”岩谷産業・牧野明次会長を紹介 “塩爺”との意外なエピソードも

岩谷産業の牧野明次会長(右)と高井美紀アナ=MBS提供
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岩谷産業の牧野明次会長(右)と高井美紀アナ=MBS提供

 経済界を引っ張る経営者にMBSの高井美紀アナウンサーがインタビューし、その人間像を描き出すドキュメンタリー番組「ザ・リーダー」(MBS、関西ローカル)が14日午前5時から放送される。今回は大阪に本社がある産業用・家庭用ガス大手の岩谷産業の牧野明次会長の生き方に迫る。

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 牧野会長は1941年生まれの75歳。65年に入社し、最初の仕事はガスボンベの積み込みだった。自分が思い描いていた仕事と違ったため「やめようかな」と思ったそうだが、家族に「やめてもいいよ」といわれて逆に踏みとどまったという。

 1930年に創業した同社は、41年から工場向けに水素を販売、「ミスター水素」と呼ばれる牧野会長はその水素事業に早くから力を入れ、2006年には堺市に液体水素の工場を作った。自身の夢は「水素社会の実現」といい、それが「産業革命の一つになれば日本も世界も大きく変わる」と期待を寄せる。

 番組では、牧野会長が高井アナウンサーを堺市にある同社の社員寮に招き、牧野会長の新入社員時代のエピソードや、2020年の東京五輪・パラリンピックのときには聖火を水素で、という夢を披露。また“塩爺”の愛称で親しまれ、財務相などを歴任した塩川正十郎さんから大阪府議会議員選挙に出ろといわれたエピソードなど、人生の転機となった出来事についても語る。

 「ザ・リーダー」は、誰もが知っている大企業の社長、ちょっとユニークな中小企業のトップたち、次々とヒット商品を生み出す企業の経営者ら経済界を引っ張るリーダーを、高井アナが訪ね、人心掌握術、健康法、趣味、愛読書などさまざま話を聞き、“関西経済の潜在力”を探る。次回は6月11日、島津製作所の上田輝久社長を紹介する。

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