テレビ質問状:「ノンフィクションW 乾貴士 そのドリブルで未到の領域へ ~スペインで戦う孤高のフットボーラー~」乾のリーガでの活躍を追う

「ノンフィクションW 乾貴士 そのドリブルで未到の領域へ ~スペインで戦う孤高のフットボーラー~」のビジュアル(写真:アフロ)
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「ノンフィクションW 乾貴士 そのドリブルで未到の領域へ ~スペインで戦う孤高のフットボーラー~」のビジュアル(写真:アフロ)

 WOWOWは「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。5月28日午後9時からWOWOWプライムで放送される「ノンフィクションW 乾貴士 そのドリブルで未到の領域へ ~スペインで戦う孤高のフットボーラー~」の番組プロデューサーを務めるWOWOWスポーツ部の瀧口創プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。

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 ――番組の概要と魅力は?

 世界最高峰のサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」で活躍する日本人、乾貴士選手の挑戦を追ったドキュメンタリーです。リーガ・エスパニョーラにおける日本人最多出場記録を更新し続けていて、スペインで最も成功している日本人となった乾選手。密着取材を通じて知られざる苦労や奮闘を描いています。

 ――今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 欧州で活躍する日本人サッカー選手は珍しくなくなりましたが、それでもリーガ・エスパニョーラだけはなかなか日本人が成功できないリーグでした。リーガに移籍する日本人はシーズンに1人いるかいないかで、リーガを放送してきているWOWOWにとって乾選手は移籍当初から貴重な存在でした。さらにここまでの活躍を見せているのは正直予想外で、この乾選手のリーガ挑戦は裏側までしっかり取材して番組にするべきだと考えました。

 ――制作中、一番に心がけたことは?

 主人公である乾選手との信頼関係の構築や距離感には気を使いました。カメラを向けても本音や素の自分を出してもらうために信頼関係を築くのはとても重要です。しかし仲よくなっていつもそばにいればいいわけではなく、時には距離を置いて1人たたずむところや町やチームに溶け込んでいるところを撮影することも重要です。この距離感の取り方にも気を配りました。

 ――番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 この番組を作る上で一番ポイントになったのは乾選手本人と所属クラブのエイバルがとても協力的だったことです。カメラを向けられるのはあまり気持ちのいいことではないのですが、乾選手はいつも明るく真摯(しんし)に受け答えしてくれました。また所属クラブのエイバルも番組制作に協力してくれ、監督やコーチなどクラブ関係者へのインタビューを許諾してくれたり、とてもオープンでクラブの内部まで入らせてくれました。

 ――視聴者へ一言お願いします。

 乾選手をはじめ、欧州での日本人の活躍はテレビやインターネットのスポーツニュースなどを通じて報じられていて、知っている方も多いと思います。しかし、試合以外のところはあまり知られていません。日々どんな練習をしているのか、チームの中でどのような戦いがあるのか、どんな苦悩があるのか。この番組ではそういった乾選手の活躍の裏側を取材しており、大きな見どころになっています。

 世界最高峰の舞台「リーガ・エスパニョーラ」で、日本人がこれまでたどり着いたことのない境地で乾選手がどんな挑戦を繰り広げているのか、ぜひ注目してください。

 WOWOW スポーツ部 プロデューサー 瀧口創

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