良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
窪田正孝さん主演の連続ドラマ「ヒモメン」(テレビ朝日系、土曜午後11時15分)が28日、スタートする。定職に就かず、川口春奈さん演じる看護師の春日ゆり子のお金で生活する“ヒモ男”の碑文谷(ひもんや)翔を演じ、初共演の川口さんとは「いい距離感にある」と語る窪田さんに、今作への思いを聞いた。
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ドラマは鴻池剛さんのマンガ「ヒモメン~ヒモ更生プログラム~」(KADOKAWA)が原作。実家を追い出され、ゆり子の部屋に転がり込み同棲(どうせい)を始めた翔が、自身のヒモ生活を守るため、ゆり子の危機に徹底的に立ち向かっていく社会派コメディーだ。
翔は、ゆり子への愛情と仕事をしないことへの情熱は誰にも負けないが、ヒモであることの罪悪感は全くない……といういわゆるダメな男。「楽して生きたい」をモットーに、働かないことに全力を尽くす。
窪田さんは「『働いた方が楽じゃない?』と思うことがすごくある。翔は働く以上に体を動かしているし、なんでそんなに働くことを拒絶するんだろうなと、個人的には思います」と話しつつ、それは翔の「周りの人には理解されづらい一種の愛情の形かなと思ったりもする」と話す。
ゆり子が「ガチで怒る」場面もあるが、「そんな彼女を包み込む、一番の核になるのがゆり子への愛情。ゆり子を精神的に支えてあげるのが彼の役割でもある」といい、ゆり子への愛情を「ブレずに演じたい」と力を込める。劇中では翔のずる賢い部分も描かれるというが、「憎まれるキャラクターになってはいけない。翔の愛嬌(あいきょう)がある、可愛らしい部分を出せるよう頑張っています」と明かす。
恋人のゆり子を演じる川口さんとは初共演だが、「いい距離感」にあるという。「お互い密に話をすることが得意じゃないんです。作品をこうしようああしようとか、お互い発信しない。それが芝居になった時に“バチン!となる”感覚が好き。結局、芝居の中でどれだけ見せられるか、どれだけ2人で嘘をつけるか。そこに持っていくために、お互いああしたい、こうしたいというのを秘めている感じ」と関係性を明かす。
2人で演じている中で「芝居の中で答え合わせする、調和させる感じが結構ある。だから、(川口さんは)すごく受け止めてくれる方だなと思います」と手応えを感じている様子。また、川口さんについて「結構サバサバしている部分があるのが、彼女の魅力だなと思います。つかみどころがないというか。『すごく今近付けたかな』と思った瞬間があっても、『あれ、勘違いだったかもしれない』と思わされる」と明かす。
今作は、話題となった前クールの「おっさんずラブ」と同じ土曜ナイトドラマ枠での放送。窪田さんは「土曜の夜は、皆さんにとっても貴重な時間だと思いますし、メッセージ性よりも、1時間見て面白いと思えるものがすごく求められているという印象があった」と話し、「『ヒモメン』は『おっさんずラブ』とはテイストも違いますけど、そのまま見ていただいて、(見た後に)すごく気持ちいい感覚で寝てもらえる作品になれたらベストですね」とアピールしている。
高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)は、第13週「サンポ、シマショウカ。」を放送。12月22日の第61回では……。
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