俳優の鈴木亮平さんが16日、鹿児島市民文化ホール(鹿児島市)で行われたNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」の最終回パブリックビューイングに登場。自身が演じた主人公・西郷隆盛の地元で最終回(第47回)「敬天愛人」を見届けた鈴木さんは、「(鹿児島は)僕の魂の帰る場所の一つになったと思っています。今日、皆さんと一緒に最終回を迎えられて良かったです。この後『西郷どん』というドラマが少しでも皆さんの心に残ればいいと思っています。ありがとうございました」と思いを語った。
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さらに「皆さんに見てもらったものが僕らの全てでした。全国の皆さんに見てもらいたい思いで演じてましたが、一番は鹿児島の人が見てもらって、誇りを感じてもらえる平成最後の大河ドラマにしたいと思っていました」と告白。「今日、皆さんと最終回を見させていただき、先にDVDで最終回を見ていた時とは違う感動が湧いてきました。いろいろなことを思いました。吉之助が一蔵に『異国に負けん強い国を作ってくれ』と頼んだことが、こんなにも彼を追い詰めてしまったのかなど、今までのことがフラッシュバックしている最終回でした」と感慨深げに振り返った。
パブリックビューイングの会場には約2000人のファンが集結し、村田新八役の堀井新太さん、辺見十郎太役の持永雄恵さんも登場した。堀井さんは「1年半、微力ながら生まれた時から死ぬ間際まで一緒にいられたこと、この作品を見て誇りに思いました。鈴木亮平さんに拍手を送りたいです。本当にありがとうございました!」、持永さんは「鹿児島の人間としてこの作品に携われて本当に幸せでした。本当にありがとうございました!」と感謝していた。
第47回「敬天愛人」は15分拡大で放送。明治10(1877)年9月、西郷(鈴木さん)は残った兵士と共に包囲網を突破し、鹿児島の城山に到達する。その頃、従道(錦戸亮さん)は、片足を失い政府軍に投降した菊次郎(今井悠貴さん)を西郷家に連れて帰る。政府軍総攻撃の前日、できることなら西郷を死なせたくないと考える大久保(瑛太さん)は、「降伏すれば命は助ける」と温情を見せるが、西郷は拒否。城山から最終決戦へと向う。刻一刻と迫る最期の時。そして、糸(黒木華さん)は夫・西郷の真意を息子たちに語り始める……という展開だった。
大河ドラマは、2019年1月6日から宮藤官九郎さんが脚本を手がける「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」がスタートする。
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