渥美清さん主演の国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の50作目となる新作「男はつらいよ50 おかえり、寅さん」(仮題、山田洋次監督、2019年12月27日公開)の追加キャストが23日、発表され、女性ファッション誌「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)モデルで女優の桜田ひよりさんや、池脇千鶴さんらが出演することが分かった。
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桜田さんは小説家となった諏訪満男(吉岡秀隆さん)の娘・諏訪ユリ役、池脇さんは満男の編集担当・高野節子役で出演する。本作は満男を軸に物語が展開するため、2人は重要な役どころを演じるという。
このほかにシリーズでおなじみの美保純さんや佐藤蛾次郎さん、北山雅康さん、笹野高史さん、第37~41作にエキストラで参加した出川哲朗さんが出演。山田監督作品で常連の橋爪功さんや、小林稔侍さん、立川志らくさん、山田監督作品に初参加する濱田マリさん、カンニング竹山さん、林家たま平さんの出演も発表された。
「男はつらいよ」は、1969年に映画第1作が公開。渥美さんが演じる「フーテンの寅」こと車寅次郎が主人公の人情喜劇で、第1作の公開から2019年で50周年を迎える。新作はこれまでの作品を織り交ぜて製作される。
今作の物語は諏訪満男の妻の七回忌の法要から始まる。「くるまや」の店舗は新しくカフェに生まれ変わるなど、あれからもう半世紀の歳月が流れた。小説家になった満男がサイン会を行っていると、その列に初恋の人でかつて結婚を約束した及川泉の姿があり、ぼうぜんとなる。ヨーロッパで生活しているイズミは仕事で来日し、偶然サイン会に参加したのだ。満男はイズミを「君に会わせたい人がいる」とジャズ喫茶に誘い、寅の恋人のリリーに会わせる。イズミはその夜「くるまや」を訪れることになるが……という展開。
オーディションに受かった時は跳びはねて喜びました! 家族はもちろん、祖母が特に喜んでくれました。撮影初日はとても緊張していたのですが、皆さんが温かく迎えてくださったので安心して撮影に臨むことができました。
監督からは「変に作り込むのではなく、台本をきちんと読んで、自然体で来てほしい」とアドバイスをいただいたので、山田組に身を任せてたくさんのことを吸収したいと思い、頑張りました。
「男はつらいよ」は子供の頃、親にいっぱい見せてもらった記憶があります。今回、寅さんに出られるということにすごくびっくりしましたし、うれしかったです。
山田組は緊張感があって、でも厳しいというよりは優しく、細かく。山田監督が書かれた脚本にプラスして、現場でも監督がその時々に求めていることに応えられたらいいなと思い、撮影に臨んでいました。
池脇さんは山田監督が以前からお仕事をされたいと思っていた女優さんでした。今回の節子役をぜひ池脇さんにと話したところ、監督と意見が一致して、出演していただけることになりました。満男のよき理解者であり、仕事のパートナー、温かく包み込むような優しさのある節子を、池脇さんが本当にすてきに演じてくださいました。
桜田さんはオーディションでたくさんお会いした女優さんの中でも、とても素朴で、満男の娘として非常にふさわしい方だと思っていました。撮影中は、初めてとは思えないくらい、まるで本当の親子、孫のように諏訪家の一員としてうまく溶け込んでいました。
今回の新作でシリーズ初参加となった出演者の方々と、これまでのレギュラー陣がそろいました。これまでシリーズを見てくださっていた皆様には感謝を込めて、また、初めて「男はつらいよ」をご覧になる方々には本作をきっかけにファンになっていただける、50周年にふさわしい作品になります。
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