加藤雅也:「まんぷく」パーラー店主役は自ら味付け濃く 「物語のジョーカー、狂言回しのような役割」

NHK連続テレビ小説「まんぷく」にパーラー白薔薇の店主・川上アキラ役で出演している加藤雅也さん  (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「まんぷく」にパーラー白薔薇の店主・川上アキラ役で出演している加藤雅也さん  (C)NHK

 女優の安藤サクラさん主演のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」にパーラー白薔薇の店主・川上アキラ役で出演している加藤雅也さん。パーラー白薔薇はヒロイン・福子(安藤さん)のアルバイト先で、アキラは若い頃は俳優を目指していた……という設定だ。「オッケー」などのおかしな英語を操り、妻・しのぶ(牧瀬里穂さん)と繰り広げる夫婦(めおと)漫才のような会話でお茶の間にゆる~い笑いを提供してきた。アキラについて「やってみたいなと思っていた役で、演出とプロデューサーとお話しして、台本に書いてあるものから、さらに関西の濃さや笑いのトーンを多く詰め込んだ、よりバージョンアップしたキャラクターになっています」と明かす加藤さんに、役柄や現場の様子を聞いた。

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 ◇台本になかった「ユーアーコーヒー、オッケー!」 アキラと萬平は同類?

 アキラが使っている「ユーアーコーヒー、オッケー!」という変な英語のオーダーも、台本には「実は最初はありませんでした」と笑ってみせる加藤さんだが、アキラは決してただのおちゃらけキャラではないという。

 加藤さんによるとアキラは「ただ笑っているだけじゃなくて、萬平さん(長谷川博己さん)と同じように物事を深く考えることができる人間」で、「新しいものを頭ごなしに否定しないし、既成概念で物事を考えない。アキラが意図せずに言った言葉も、それが萬平さんと福ちゃん(安藤さん)にポンと響く。奇想天外な発想や角度から物事を見る人なので、物語のジョーカーというか、狂言回しのような役割を狙っています」とも。

 撮影現場の印象は「関西のノリのスタッフが多いので、雰囲気がとても面白いです。もっと乗せたら、さらに違う一面が出てきたりするのかもしれません」ということだが、「ただ僕はスタッフの方々とあまり飲みに行ったりはしないタイプ」といい、「基本収録が終わったら、そのまま部屋に帰って、翌日の準備などをきちんとこなさないと落ち着かないんです」と明かしていた。

 ◇30年ぶり朝ドラに「不思議な縁」 インスタントラーメンにまつわる思い出話も!

 そんな加藤さんにとって「まんぷく」は、1989年放送の「青春家族」以来、30年ぶりの“朝ドラ”。「昨年、デビュー30周年という区切りの年でもあるので、不思議な縁を感じています」としみじみ。

 残り2カ月となったドラマは現在、萬平がインスタントラーメン作りに奮闘する日々が描かれている。

 加藤さんは「インスタントラーメンは、現代では当たり前に存在しているものですが、僕が子供のころはわりとタイムリーなもので、中でもお湯を注げばそのまま食べることができるカップラーメンは、まさに“魔法のラーメン”といったふうで驚きました」と振り返り、「子供のころに、父親がお土産で持って帰ったカップラーメンを家族で囲んで食べて、まさに映画『三丁目の夕日』のようだったことを今でも思えています(笑い)。まさに特別な味、おいしかった記憶がありますね」と思い出話も披露。

 最後に「視聴者の皆さんには、そんな“魔法のラーメン”が生み出される物語である『まんぷく』を毎朝ご覧になっていただき、パーラー白薔薇でのアキラとしのぶの丁々発止のやり取りにちょっとクスっと笑っていただきたいです」と呼びかけていた。

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