月夜行路 ―答えは名作の中に―
第一話 令和の曽根崎心中!?文学オタクと主婦の旅する推理譚
4月8日(水)放送分
俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第25回「羽運ぶ蟻(あり)」が9月27日に放送され、長きにわたる斎藤龍興との戦に勝ち、ついに美濃を平定した信長(染谷将太さん)が、光秀(長谷川さん)を前に“承認欲求”の強さをのぞかせ、視聴者の関心を誘った。
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信長は「今川を倒したとき、そなたわしに聞いたな。美濃を平定したあとはどうするのか、と。わしは答えられなかった。何をすればよいのか分からなかったからだ。今も分からぬ」としながらも、「だが一つ分かったことがある。わしは戦が嫌いではない。今川義元を討ち果たしたとき、皆が褒めてくれた、喜んでくれた。戦に勝つのはいいものだ。わしはみなが喜ぶ顔を見るのがこの上なく好きなのだ。皆を喜ばす戦ならばいとわぬ。ただこの先、どこに向かって戦をしていけばいいのか、それが分からぬ」と告白する。
直後、「周りは敵だらけ」で「美濃を取ったはいいが、これからは守らなければならぬ。また戦だ、きりがない」と本音をもらす信長。そこで光秀は「それではいつまでたっても戦を終わりませぬ」と切り出すと、上洛(じょうらく)して新しい将軍と幕府を再興すれば、武士が誇りを持てる平らかな世になりみんなが喜ぶと進言。さらに、かつて斎藤道三(本木雅弘さん)から託された“大きな国作り”の話を持ち出し、信長をその気にさせる……。
一見、光秀と信長が、同じ“大きな国作り”に向けて意気投合したようにも思えるが、視聴者は信長の「わしは戦が嫌いではない。今川義元を討ち果たしたとき、皆が褒めてくれた、喜んでくれた」という発言に着目。SNSでは「戦が嫌いではない、のはいいとして、嫌いじゃない理由が! やっぱり根っこはそこなんだね」「この信長は承認欲求が強すぎるというか……」「承認欲求の塊じゃないか」「信長の戦が嫌いではないは戦闘狂ではなく、承認欲求やサービス精神から来るから厄介」などと反応。「魔王の片鱗が見えたね」「魔王の卵が孵化(ふか)してこのままでかくなりそうな不穏」「BGMも相まって完全に魔王の覚醒シーン」といった声のほか、「意気投合してるようで絶妙なところですれ違っているような会話に聞こえなくも。いやなんかすごいシーンだ」といった感想も書き込まれていた。
「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル作。ドラマでは謎めいた明智光秀の前半生にも光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇となっている。
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