産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ
第10話 「流産させてほしい」
6月1日(月)放送分
窪田正孝さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第119回が11月26日に放送され、故・志村けんさん演じる小山田耕三が回想シーンとして登場した。
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第119回では、裕一(窪田さん)は病にふす音(二階堂ふみさん)の療養のため、東京を離れて静かな生活を送っていた。ある日、作曲家を目指しているという広松寛治(松本大輝さん)という青年が裕一を訪ねてくる。広松との会話の途中で昔を回想する裕一。それは、小山田耕三(志村さん)が亡くなる直前に裕一に宛てて書いたという手紙を受け取ったときのことで……。
小山田の付き人・猿橋重三(川島潤哉さん)から渡された手紙には、自らのプライドと嫉妬が邪魔をし、裕一を西洋音楽の世界に正しく導かなかったことへの後悔の念がつづられ、回想シーンの中には同回が初出しとなる“鏡に映っている志村さんが笑顔を浮かべている”映像もあった。
「エール」のチーフ演出で、脚本も手掛けた吉田照幸さんは第119回について、「二つ、やることがあると最初から思っていました。一つは志村さん、もう一つは夫婦の終わり方。志村さんを最後どうやって出したらいいのか、これは戦争パートの脚本を書いたあとに考えて、思いついたことです」と明かす。
また「手紙の文面に関しては僕の思いです」といい、「もし僕が天国に行ったら志村さんと笑いについて話したいなっていうことが如実に表れています。実際に撮影しているときにプレビュー画面が涙で見られなくて。何を撮っているのかよく分からないままでした。窪田さんも川島さんも抑えた素晴らしい、重みのある芝居だったなって思います」と振り返る。
現場の様子について、「みんなどこかで小山田耕三という以上に志村けんさんのことを思って芝居をしていたと思います。厳粛な空気でした。天国で志村さんが見てらっしゃるということを意識されていたような気がします」と説明。手紙を読み上げた窪田さんについては、「その場ですぐに音声を録ったのですが、フラットに、冷静に読まれている。変に感傷的にならず、何かの決意を表現しているような気がしました。悲しいシーンなのですが、力強さがあるのは、窪田さんがスタッフ一同の思いを表現してくれたんじゃないかって。素晴らしい役者さんだなって」と感謝した。
初出しとなる“鏡に映っている志村さんが笑顔を浮かべている”映像は、「実際にNGが起きたときに志村さんが思わず笑ってしまった顔」だという。ちなみにNGを出したのは志村さん以外の誰か、だったとか。
吉田さんは「『奇跡』だなって思ったのはミラーショットだったってこと。モロに撮っている(カメラが志村さんに直接向いている)NGシーンだったら使えなかったと思います。鏡に映っているからこそ、思いがはせられる。画角的に中途半端に入っているのですが、あれは偶然撮れていたからで、編集担当が見つけてきてくれて、初めて見たとき『あ、志村さんだ!』って思ったんですね。あの笑顔なんですよ、志村さんって本当は。普段、楽しいことがあったりうまくいったりすると本当に子供のように笑う。あれが残っていて、(劇中で)表現できたことはうれしかたですね」としみじみと舞台裏を語ってくれた。
「エール」は、昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲を数々生み出した作曲家・古山裕一と、裕一の妻で、自らも歌手になる夢を追い続ける音の、音楽と共に生きる夫婦の物語。ドラマは27日に最終回を迎える。同回は、NHKホール(東京都渋谷区)を舞台にした「コンサート」となる。
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