2月7日に最終回を迎える長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)。主人公の明智光秀(長谷川さん)を筆頭に、織田信長(染谷将太さん)、豊臣秀吉(佐々木蔵之介さん)、徳川家康(風間俊介さん)の「三英傑」、松永久秀(吉田鋼太郎さん)や朝倉義景(ユースケ・サンタマリアさん)のような“個性派”まで、数々の登場人物が物語を大いに盛り上げてきた。そんな彼(女)らをキャッチコピー付きで紹介してきたキャストビジュアルで、ドラマを振り返ってみたいと思う。
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今回、制作されたキャストビジュアルは、大河ドラマで過去に類を見ない、延べ38人分。この中には駒(門脇麦さん)、望月東庵(堺正章さん)、 菊丸(岡村隆史さん)、伊呂波太夫(尾野真千子さん)といったオリジナルキャラも含まれ、光秀と信長、そして駒の3人のみ、第2弾ビジュアルが作られた。
ビジュアルはどれもが色鮮やかで、戦国時代を舞台にしたアクションゲームのキャラクター紹介やトレーディングカードのようにも見えるのが特徴。そのまま選挙ポスターに使えそうな雰囲気もあり、改めて並べてみると壮観で、一部のファンから商品化を望む声が上がったのもうなずける。
劇中で壮絶な死を遂げた者もいて、“美濃のマムシと恐れられた男”斎藤道三(本木雅弘さん)の威風堂々ぶりや、“悲劇の剣豪将軍”足利義輝(向井理さん)の勇ましい姿などにも目を奪われる。
キャストビジュアルの異例の“大量生産”について、制作統括の落合将チーフプロデューサー(CP)は以前、「麒麟がくる」が「一人一人みんなが主役の大群像劇」という基盤の上に成り立っているドラマであること、駅構内や地下通路、空港などで見かける、デジタルを駆使した広告媒体「サイネージ」の普及を理由に挙げていたが、そこには「自分の推しメンを見つけてほしい」というメッセージも含まれていた。
そんな、キャストビジュアルが大量生産されるほどの「大群像劇」も、終盤に来て一気に“麒麟をつれてくる男”光秀と“哀しき覇王”信長の物語へと集約。泣いても笑っても残り1回の放送となった。最終回(第44回)はいよいよ「本能寺の変」が描かれるといい、最後まで見逃せない。
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