良いこと悪いこと
第8話 7人目、だーれだ?
12月6日(土)放送分
女優の真木よう子さんが、3月22日に放送されるスペシャルドラマ「月曜プレミア8『ハクタカ 白鷹雨音の捜査ファイル』」(テレビ東京系)に主演することが2月22日、分かった。真木さんが同局のサスペンスドラマで主演を務めるのは今回が初めて。俳優の眞島秀和さん、赤楚衛二さん、女優の黒木瞳さんらも出演する。
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ドラマは、梶永正史さんの小説「組織犯罪対策課 白鷹雨音」(朝日文庫)が原作。真木さん演じる「ハクタカ」の異名を持つ武蔵野東署の巡査部長・白鷹雨音(しらたか・あまね)が、立て続けに起こる殺人事件の真相を暴くミステリー。白鷹は優れた洞察力と卓越した身体能力を持っている刑事で、過去に起きた事件に今なお心を痛めているという役どころだ。
眞島さんはバディーとして白鷹を支える警視庁捜査1課の刑事の草野誠也、赤楚さんは白鷹を慕う新米刑事の兎束(うづか)晋作、黒木さんはクールな捜査1課長の福川冴子を演じる。高杉亘さん、笹野高史さんも出演する。
「月曜プレミア8『ハクタカ 白鷹雨音の捜査ファイル』」は、3月22日午後8時から放送。
雨音は何事も自分の責任としてすべてを背負い、他の人を責める選択肢のない人間です。故に孤独で常に自分との戦いの中で生きています。私もそういった時期はありましたので、当時を思い出し演じた感じに近いです。
眞島さんとは、初共演ではないのですが、この作品で距離が縮められてお互い気楽に話せるようになり、ユニークな方でアドリブも面白かったです。赤楚さんは日々重ねるごとにフレッシュで新鮮な芝居を出してくれて、現場でも先輩男性陣から可愛がられている印象です。黒木さんとの共演は初ではないですが、私は黒木さんの目がとても好きです。多くの言葉は交わさずとも黒木さんとならもっともっと芝居で関わり、勉強していきたいと強く思わせていただきました。
単純な事件解決物語とは少し違った、生きることの意味、取り戻せなくなった幸せな時間を深く考えさせられるストーリーになっていると思います。
草野誠也役については、衣装合わせで監督とお会いした時に役柄の幅を広く持たせてほしいとのことでしたので、そこを意識しながら楽しく演じることができました。
そして真木さんとがっつり共演するのは久しぶりです。真木さんが持っていらっしゃるミステリアスな雰囲気の中にも芯の強さを感じる刑事とのバディー役がとても刺激的でした。真木さんと黒木さんの緊張感あるやり取り、新米刑事の赤楚くんをはじめとした刑事の面々など見どころはたくさんあります。ぜひご覧ください!
白鷹先輩にゾッコンの兎束晋作、演じてみてとても魅力的なキャラクターだと思いました。兎束は、23歳の新人だからこその若さとエネルギーあふれる力強さがあり、白鷹先輩をはじめとした先輩方との交流、そして大きな事件をきっかけにだんだんと刑事の面構えになっていく過程を演じられて楽しかったです。
撮影にあたり、先輩方にはとてもお世話になりました。真木さんの芯の強さとお芝居は、兎束としてはもちろん、僕自身もすごく憧憬(しょうけい)の念を抱き、役と共に甘えさせていただきました。眞島さんは役者としても男としてもすごくすてきな方で、僕も20年後、眞島さんのような人になりたいなと思いました。高杉さんはバディーということで、刑事ならこういう時どうするか?という考え方や所作などいろいろ教えていただき、アクションもご一緒させていただけたので感謝ばかりの日々でした。黒木さんの絶対的存在感は現場をよりリアルにさせる、よい緊迫感があり、言葉一つ一つの重みに兎束は刑事としての自覚が芽生えていったと思います。
作中の犯人の犯行のメッセージ性は、現代だからこそ起きてしまう強いモノなので、きっと皆さんとも一緒に考える余白がある作品だと思います。そして兎束の成長も見届けていただけたらうれしいです。ぜひご覧ください!
警視庁捜査1課長・福川冴子という役を演じる上で、キャラクター作りが一番の課題でした。ただ厳しい、クールなだけではない何かを表現できたらいいかなと思っていたところ、台本にある「本庁は伏魔殿。あの人(福川冴子)はあの人なりに伏魔殿で戦ってる」という草野のせりふを見て、彼女もそこでしっかり自分の職を全うするべく、いろんなものを抑えつけながら世のため人のため、警察官として自覚と誇りを持って生きている人なんだなと思えたので、その言葉をよりどころにしました。ラストにハクタカと対峙(たいじ)するシーンでもう一度「伏魔殿」というせりふを提案させていただいて、少し冴子の人物を表現させていただきました。
真木さんとの共演は2回目ですが、キャラクターがブレないので安心感があり、「ハクタカ」と呼ばれる今回のキャラにピッタリだなと思いました。やはり独特な個性をお持ちの女優さんなので素晴らしいなと思います。今回、コロナ禍での撮影でしたので、世間話をあまりできていないため、本庁の捜査1課長と所轄の巡査部長の立場の違いがある中で、その距離感が良い意味でドラマに出ているのではないかなと思います。
脚本が面白く、事件の起承転結が一筋縄ではいかない展開で、犯人がだいたい予想がつくサスペンスが多い中、心地よく裏切られて楽しませていただきました。現在の事件が、過去のある事件と鮮やかにつながっていく展開が面白かったので、そこを楽しんでいただければと思います。
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