海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
俳優の吉沢亮さん主演の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(NHK総合、日曜午後8時ほか)に渋沢平九郎役で出演している岡田健史さん。8月22日放送の第25回「篤太夫、帰国する」では平九郎の“最期”が描かれる。岡田さんは、撮影を振り返って、「実在の人物を演じることは膨大なエネルギーを要すると共に、こんなにも濃厚に生きることができるのかという驚きもありました」と語り、「まさに命がけで演じることができたという手応えを感じています」と明かした。
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岡田さん演じる平九郎は、篤太夫(栄一、吉沢さん)のいとこ。偉大な兄たちの背中を追いかけ、姉の千代(橋本愛さん)を心から慕い、文武両道で心優しい美青年に育った。篤太夫のパリ行きに伴い、見立て養子となるが、そのことがきっかけとなり幕府崩壊の動乱に巻き込まれていく。
岡田さんは、役を演じる中で「新しく気づかされたことがある」と話す。
「これまでは架空の人物を一から自分で作りあげていく作品に出演してきましたが、過去の実在の人物を演じるのは『青天を衝け』が初めてでした。先の展開や“最期”がどのようになるか分かっているからこそ、簡単には演じられないことに気づかされました」
また岡田さんは、平九郎の“最期”のシーンの撮影で「自然と涙があふれていました」と打ち明ける。「天国で渋沢平九郎さんが、『お前に演じてもらって俺はうれしい』と思ったりしてくれたのかな」と想像したといい、「実在の人物の最期を演じることで『こういうふうな気持ちになるんだな』と新鮮な思いでした」と振り返った。
第25回放送に向けては、「何と言っていいか非常に難しいのですが、僕もこれまで自分が演じてきた平九郎のことを“信じながら”最期のシーンを迎えました。これまで『青天を衝け』をずっとご覧いただいている視聴者の皆様にも、僕のことを信じて、平九郎の最期を見届けていただきたいです」と呼びかけた。
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