最愛:“ロス”真っただ中 「君に夢中」が彩った名場面プレーバック 1~3話編

宇多田ヒカルさんの「君に夢中」が彩った連続ドラマ「最愛」第1話のシーン(C)TBS
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宇多田ヒカルさんの「君に夢中」が彩った連続ドラマ「最愛」第1話のシーン(C)TBS

 感動のうちに最終回を迎えた吉高由里子さん主演の連続ドラマ「最愛」(TBS系)。毎話印象的なシーンで流れ、作品を切なく彩ったのが宇多田ヒカルさんの主題歌「君に夢中」だ。SNSでは今でも“最愛ロス”真っただ中の声も見られるが、ここでは「君に夢中」が彩った第1話~第3話の名シーンをプレーバックする。(全3回)

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 「最愛」は、殺人事件の重要参考人となった実業家の真田梨央(吉高さん)、その初恋相手で事件の真相を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平さん)、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦新さん)を中心にしたラブサスペンス。新井順子さんがプロデューサー、脚本を奥寺佐渡子さんと清水友佳子さん、演出を塚原あゆ子監督と2013年1月期放送の「夜行観覧車」、2017年4月期放送の「リバース」とそれぞれが話題を呼んだ制作陣が手がけた。

 ◇第1話 「さよならはもう言いました」

 第1話で「君に夢中」が流れたのは、15年前の駅伝大会のシーン。大輝に内緒で東京へ向かう途中だった梨央は、懸命に疾走する大輝を応援するために車を降り、歩道橋へとひた走る。歩道橋の上でひそかに梨央が見守る中、大輝はラストスパート順位を大幅に引き上げて次のランナーにたすきを渡して道路へ倒れ込み、それを見届けた梨央は涙ぐみながら遠くから小さく手を振る。梨央が応援していたことを知らされた大輝は歩道橋へと駆けつけるが、梨央の姿はなかった。車に戻った梨央に、加瀬は「戻らなくてもいいんですか? 東京へ行くのは明日でも構いません。思い残しがあるようなら……」と問いかけるが、梨央は「いいんです。さよならはもう言いました」と答える。歩道橋の上で梨央を探す大輝のバックに梨央の乗った車が映る印象的なシーンだ。

 ◇第2話 「友達として話したい」

 第2話では、最終盤で「君に夢中」が流れた。帰宅しようとしていた梨央の後をつけていた不審な車が急加速し、梨央にぶつかろうとした瞬間、大輝に腕をつかまれ路地に引き込まれる。ところがその拍子に梨央が食べていたお菓子の抹茶クリームが大輝のシャツにべったりと付いてしまう。「うわっ、なんでもの食いながら夜中に歩いとるんやさ」と思わず方言が飛び出してしまう大輝に梨央も「家帰って食べよう思て買っただけや」と方言で答える。それまで事情聴取でも互いに他人のふりをしていた2人の距離がグッと縮まった瞬間だ。「話聞きにきたんでしょ?」と問いかける梨央に、大輝は「できれば友達として話したい。秘密は守る」と返すという場面で、物語が本格的に動き始めることをうかがわせた。

 ◇第3話 「友達として話せたらいいのに」

 第3話では、梨央を襲った男に切りつけられた加瀬が運ばれた病院の待合で流れた。憔悴(しょうすい)しきった梨央が、病院に駆けつけた大輝を前に「本当に、友達として話せたらいいのに……」とつぶやいたのをきっかけに、梨央と大輝は過去の思い出をたどっていく。梨央のとなりに腰掛けた大輝は「ずっとどうしとるんか、気になっとった」と声をかけるのだった。見つめ合う2人の姿が印象的なシーンだ。

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