ファーストペンギン!:涙の「クソひょっとこ!」 和佳の“ラスト啖呵”に感動の声続出(ネタバレあり)

連続ドラマ「ファーストペンギン!」最終話の一場面=日本テレビ提供
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連続ドラマ「ファーストペンギン!」最終話の一場面=日本テレビ提供

 女優の奈緒さん主演の連続ドラマ「ファーストペンギン!」(日本テレビ系、水曜午後10時)の最終話(第10話)が12月7日に放送された。主人公のシングルマザー・岩崎和佳(のどか、奈緒さん)が、「さんし船団丸」の漁師・片岡洋(堤真一さん)に再び啖呵(たんか)を切った。和佳のせりふ自体は「鳥肌」と話題になった第1話をほうふつさせるものだったが、今回は視聴者から感動の声が続出した。

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 ◇以下、ネタバレがあります

 実話を基にした森下佳子さんの脚本。和佳が経営難に苦しむ漁師たちと出会い、古い常識や慣習を次々に打ち破りながら漁船団を立て直す姿を描く。

 最終話では、和佳が、浜全体を外国資本に売り渡してしまった、と片岡に報告。この話をなかったことにするには、浜の全船団が波佐間成志(小西遼生さん)の仲介で締結した「神饌(しんせん)オーガニクス」との契約を破棄することが必要という。

 そこで片岡は、磯田高志(吹越満さん)、山中篤(梶原善さん)らを率いて船を出し、他の船団の面々も契約を白紙に戻すよう説得に動き出し……という展開だった。

 結局、神饌オーガニクス側が手を引いたことで契約は白紙に戻る。しかし、裏で糸を引いていた地元の有力者・辰海一郎太(泉谷しげるさん)は、和佳に魚の直販「お魚ボックス」をやめるよう求める。

 漁協の組合長・杉浦久光(梅沢富美男さん)が和佳をかばって辰海に土下座をしたこともあり、和佳は「ボックスは残す。でも、私は水産の世界から去る。これでどうでしょう」と、辰海と和解する。

 和佳は、辰海との一件をさんし船団丸の漁師たちに言い出せずにいたが、永沢一希(鈴木伸之さん)に「何か隠してることありません?」と見破られ、浜を去ることを宣言する。

 和佳が浜を離れることを嫌う片岡は「ほんなら、ボックスやめるか?」と提案。続けて「ほんなら社長、また何か考えてくれんか?」とのんきなことを言い、他の漁師たちも同調する。

 これを聞いた和佳は片岡に「バカなのか! あんた!」「ただのクソだよクソ! クソひょっとこ!」と泣き叫ぶ。さらに、苦労して軌道に乗せたお魚ボックスを簡単に手放そうとする他の漁師たちにも「マジでタコだから!」と絶叫する。

 第1話で片岡に啖呵を切った際は怒りの感情に満ちあふれていた和佳だったが、今回はその後に笑みを浮かべて「(お魚ボックスを)続けてってよ。私、これでも必死で考えたんだから。生まれてから一番頑張ったんだから。この先には、いつか絶対にすごい未来が待ってるから。すごい景色があるはずだから、それを見せてよ。私にそれを見せてください。どうか、お願いします」と頭を下げる。和佳の願いに片岡は号泣し、「もちのろんすけじゃあ」と笑ってみせた。

 和佳の啖呵に、SNSでは「1話思い出す」「初回と同じせりふなのに涙が止まらない」「啖呵再び……これは泣くって」といったコメントが並んだ。

 ラストシーンでは、5年後、「海を豊かにするためには山から」と考え、林業の世界に飛び込んだ和佳が、男性スタッフたちに「つべこべ言わんとついてこい!」と伝える姿が描かれ、「漁業の次は林業かよwww」「次は林業のファーストペンギンに?」との声が上がった。

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