女装家のミッツ・マングローブさんが2月22日、黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。ミッツさんを支えてくれた父親について語った。
ウナギノボリ
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ミッツさんの父親・次郎さんは一昨年、74歳で亡くなった。フリーアナウンサー・徳光和夫さんの弟で、亡くなる2カ月前まで百貨店「伊勢丹」に勤務していた。ミッツさんの仕事にも理解があり「反対するっていうよりも、ちゃんと自立をして、このなり(女装)で経済活動ができるようになりなさい、というのがずっと口癖だった」と語った。ミッツさんが勤めていたバーも父親の紹介で「すごくあか抜けた考えを持っている人だったし、感謝しています」と語った。
ミッツさんがプロとして女装を始めたのは24歳の時だった。「大学は英国に行ってたんですけど、帰ってきて『新宿2丁目』などで遊ぶようになったら、先輩たちがすでに盛り上がっていました。すでにマツコ・デラックスもいて、そこで始めてもう20年くらいになるんです」と話した。
ミッツさんは30歳頃まで実家で暮らし「こういう格好はさすがにできないので、大荷物持って(家を)出ると、近所の人が『また海外旅行?』って。2日に1回、海外旅行か家出みたいな格好で(出入りしていた)」と回顧。
ミッツさんの部屋は衣装やカツラで荒れ放題だったが、ある日帰宅すると、父親がきれいに片付けてくれていたという。衣装やカツラを収めたケースには「衣装を大切にできない芸人は大成しない」と父親からのメッセージが張られていた。
黒柳さんが「相当いいお父様ね。あなたに対する気持ちがとってもすてきだなって思う」と語ると、ミッツさんは「テレビに出るようになったり、コンサートやったり、いろいろできるようになってからは、お客さんとして毎回見に来てくれていたのね。ちゃんと見せられて良かったなって」と感慨深げだった。
長年ファッション業界で働いていた父親は、ミッツさんのファッションにも厳しかった。「(勤め先が)新宿の伊勢丹だったので、新宿っていう土地柄、昔から私のような(女装の)大先輩を星の数ほど見ているわけですよ。まだ私が中途半端だった頃に『こういうことやりたいならやってもいいけど、なんかきれいじゃないんだよな』」と言われたことも。「ちょっとカチンと来たんですけど、私を奮起させる一言ですね。変な親子だよね、本当に」と笑顔を見せた。
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