消防官の活躍を描く曽田正人さんの人気マンガ「め組の大吾」の新作が原作のテレビアニメ「め組の大吾 救国のオレンジ」のティザービジュアルが公開された。住宅街に停車した救助車、救急車をバックに、オレンジの防火服をまとった主人公・十朱大吾、斧田駿、中村雪が描かれている。ビジュアルには「『特別救助隊（オレンジ）』　誰かの明日のために」というコピーが添えられている。

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　同ビジュアルは、東京ビッグサイト（東京都江東区）で開催中の国内最大級のアニメイベント「AnimeJapan（アニメジャパン）2023」の読売テレビブースに展示されている。

　十朱大吾役の榎木淳弥さんは、ティザービジュアルについて「『火災に今から立ち向かっていくんだな』『背景も暗くなっていて夜の火災なのかな』といろいろ想像できて、すごく臨場感のある迫力満点なビジュアルですね！」と語り、「おのおのが持っているレスキュー用の道具は原作でも登場していて、原作を読んでいただけると、『あ、あの時の道具だ』と分かり、すでに読んでいる方は一足先に楽しめるようなビジュアルになっていると思います」と話している。

　榎木さんは「オレンジの服のしわとかが細かく描かれていて、すごくリアリティーのあるビジュアルなので、吹き込む声もリアリティーのある迫力のある声が出せたらと思います。もちろんアニメなので大きく表現する時もあると思いますが、見ている人が画面の中に入り込むような臨場感のある作品になるんじゃないかと思っています」と話し、「大吾の不屈の精神、超人みたいなところがあるので、その『揺るがなさ』と時に現れる新人ならではの『弱さ』、どちらも表現できたら、と思います」と意気込んだ。

　ファンに向けて「レスキューを題材にしたアニメはなかなか少ないと思うので、新鮮に感じてもらえると思います。まだアフレコは始まっていないですが、メインの3人のキャストをはじめ、スタッフさん含め全員で一致団結して、いい作品にしていきたいと思いますので、秋からの放送をぜひ皆さんに見ていただけたらうれしいです！」とメッセージを寄せた。

　「め組の大吾 救国のオレンジ」は、2020年10月に「月刊少年マガジン」（講談社）で連載をスタート。「め組の大吾」の主人公・朝比奈大吾の魂を引き継ぐ若い3人の消防官の成長が描かれている。十朱大吾、斧田駿、中村雪の3人の消防官が、精鋭部隊である特別救助隊（通称オレンジ）の隊員を目指す。「め組の大吾」で朝比奈大吾のライバルだった甘粕士郎も登場する。

　アニメは「ベイビーステップ」「不滅のあなたへ」のむらた雅彦さんが監督を務め、「夏目友人帳」などのブレインズ・ベースが制作する。榎木さんが主人公・十朱大吾を演じるほか、八代拓さんが十朱大吾の消防学校の同期となる斧田駿、佐倉綾音さんが同じく同期の中村雪をそれぞれ演じる。今秋に放送される。

　◇スタッフ（敬称略）

　監督：むらた雅彦▽アニメーション制作：ブレインズ・ベース▽キャラクターデザイン：鶴田眸、藪野浩二▽シリーズ構成：藤田伸三