小芝風花:「波よ聞いてくれ」主演に「この役、私ですか」と驚き やさぐれ女役「自分の中で挑戦」

4月21日スタートの連続ドラマ「波よ聞いてくれ」で主演を務める小芝風花さん
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4月21日スタートの連続ドラマ「波よ聞いてくれ」で主演を務める小芝風花さん

 俳優の小芝風花さんが主演を務める連続ドラマ「波よ聞いてくれ」(テレビ朝日系、金曜午後11時15分※一部地域を除く)が、4月21日にスタートする。沙村広明さんの同名マンガ(講談社)の実写化で、彼氏にフラれた上に金もだまし取られ、やけ酒を飲んでいた主人公・ミナレが、ラジオパーソナリティーとして開花していく姿を描く。人生初の金髪姿で、ミナレを演じる小芝さんに原作やキャラクターの魅力、意気込みなどを聞いた。

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 ◇「やさぐれ感」身に付けるため、普段絶対やらないことも

 「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載中の原作は、2020年の「マンガ大賞」で第4位にランクインし、同年にはテレビアニメになった。原作を読み「この役、私ですか、というのが正直な感想です」と語る。

 「原作を読まれている方が『もし実写化するならこの役は誰だろう』と予想するとき、絶対に私の名前は挙がらないよねというキャラクターです(笑い)。パワフルというか力を感じるなと思いました」

 ミナレに対しては「あまりにも自分とかけ離れていて。どうやったら演じられるのだろうと不安は正直あります。黒髪で台本を読んでもしっくりこず、どうしようと思っていました」と話す。

 原作のビジュアルを再現するため、人生初の金髪にした。すると、自身の中で変化が生じた。「金髪に染めてちょっと強めのメークにすると、自分でも“印象が大きく変わったな”って感じて。衣装さんやメークさんには感謝しています」と話す。

 ミナレの「やさぐれ感」を身に付けるため「普段はせりふを覚えられないと怖いので絶対にしないですが、今回は台本を読むときに、お酒を飲んだり、寝転がったりして、ミナレのイメージに近づけています。いろいろ試しています(笑い)」と明かす。

 ◇ “人生が変わる”作品に?

 「トクサツガガガ」(NHK総合、2019年)、「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系、2020年)、「invert 城塚翡翠 倒叙集」(日本テレビ系、2022年)など、マンガや小説などが原作になったドラマへの出演経験が多い。「なるべく原作ファンの方にも楽しんでいただけるように、と心がけています。原作の表情やビジュアルに、なるべく寄せられたら」と腐心する。

 ただ、まったく言葉をかまないミナレのマシンガントークに苦戦している。「とにかくせりふ量が多くて(笑い)。せりふを覚えるのは得意な方ですが、本当にマシンガントークって感じなので。しかも、噛まない設定がありちょっとハードルは高いけど、頑張ります!」と意気込む。

 ミナレはラジオと出会うことで人生が大きく変化する。それほどのインパクトのある出会いは? 「この作品がそうかもしれない」と、うなずいた。

 「今まで演じたことのないような役。その分めちゃめちゃハードルも高いし、正直いまだに自信はなくて、自分の中で挑戦だなと感じています。私のファンの皆さんから見ても、恐らく『この役は大丈夫かな?』という感じになると思うので、しっかり演じ切りたいです」

 4月16日には、26歳の誕生日を迎えた。20代後半の展望については「とにかく20代はめちゃくちゃ働きたいです! 将来は、家族や子供にも恵まれたらいいなと思っているので、今のうちに働きたい。結婚は30代になったら考えます(笑い)。将来のため、今、働いておこうという感じです」と爽やかに答えた。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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