福山雅治:日曜劇場「ラストマン」で全盲のFBI捜査官役に挑戦! 「難役ではあるけれど、やる意義を感じた」とオファーを受けた理由を語る

連続ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」で主演を務める福山雅治さん(C)TBS
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連続ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」で主演を務める福山雅治さん(C)TBS

 全盲のFBI特別捜査官・皆実広見(福山雅治さん)と、犯人逮捕のためには手段を選ばない刑事・護道心太朗(大泉洋さん)がバディーを組んで難事件に挑んでいく“痛快バディードラマ”「ラストマン-全盲の捜査官-」。4月23日にTBS系「日曜劇場」(日曜午後9時)枠でスタートする。「見ていただければ必ず、『面白い』『いいね』と言ってもらえるはず
」と語る福山さんに、ドラマにかける思いを聞いた。

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 ◇皆実は「社会の象徴のような存在」

 ドラマは、「グランメゾン東京」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」「マイファミリー」など数々の日曜劇場を手がけた黒岩勉さんが脚本を担当する、1話完結の完全オリジナル作品。すぐ周りに助けを求めることができて、人を信じる皆実と、他人を信じず己だけを信じて、一人で生きてきた心太朗という、真逆の凸凹コンビが難事件に挑んでいく。

 今回のオファーをいただいたとき、「これは是非やってみたい!」と感じたという福山さん。「テーマやメッセージが非常にしっかりしていて、テレビドラマで様々な社会問題を切り口に、エンターテインメント作品ができる機会にすごく興味が沸きました」と振り返る。

 主人公の皆実は、米国から期間限定で交換留学生として来日。人たらしな性格で愛嬌(あいきょう)や社交性があり、いつも人の輪の中心にいるような人物だ。過去のある事故がきっかけで両目の視力を失っているが、鋭い分析力、嗅覚、触覚で、事件を必ず終わらせる最後の切り札という意味で、FBIでは「ラストマン」と呼ばれていたという役どころ。

 そんな皆実について、「ある意味、社会の象徴のような存在だと思う」と話した福山さん。「これはできるけれど、これはできない。これはわかるけれど、これはわからない。そういったさまざまな“足りていないもの”が人にはあって。できないことを補い合って社会は動いている。その象徴として全盲という設定がある」と感じたという。

 全盲でFBIのトップ捜査官、という設定には、「本当にそんな人、いるの?」と思う人もしれない、としつつも、「そこを描くドラマではなく、『どうなっていくと良い社会になっていくのか?』という大きなテーマをみんなで考えましょう』というのが、このドラマの持つ一つのメッセージだと思っています。難しい役ではあるけれど、やる意義、やらせて頂く意味はとても感じました」と話す。

 ◇「すごい発明だったねと思える作品に」

 脚本を読む際には、自身が演じる役目線ではなく、“1視聴者”目線で、ストーリーを読むという福山さん。面白く、楽しく、今作の脚本を読んだといい、ときにはグッとくるポイントもあった。

 なかには、「セリフが強すぎるかな」と感じる部分もあったというが、「実際に皆実という役でその言葉を発すると“腹落ち”して。相手に届くんだな、お芝居の空間をちゃんと満たすことができるんだなという手応えはありました」と話す。

 「それが、ドラマを含めたエンターテインメントの役割なのだと思っています。ずっと思っていたけれど、言葉にできずにいたこと、心の中にある“モヤモヤ”したこと、そういったことをこのドラマは表現してくれた。そんなときに人は共感し、感動するのだと。『ラストマン』はすごい発明だったね、という風に言って頂ける作品になれればと思っています」と思いを明かした。

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