吉田鋼太郎:仕事と子育てに多忙な毎日 息抜きは「犬の散歩」 2歳愛娘が与えた内面の変化「優しくなったな」

6月7日スタートの連続ドラマ「刑事7人 Season9」に出演する吉田鋼太郎さん
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6月7日スタートの連続ドラマ「刑事7人 Season9」に出演する吉田鋼太郎さん

 刑事・天樹悠(東山紀之さん)を中心とした専従捜査班が難事件に挑む人気ドラマシリーズの最新作「刑事7人 Season9」(テレビ朝日系、水曜午後9時)が6月7日にスタートする。同班の班長・片桐正敏役を演じる吉田鋼太郎さんに、9年目に突入した心境や新シーズンの見どころ、家族との時間について聞いた。

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 ◇「刑事7人」9年継続は予想外 新シーズンは片桐の「シリアスな部分を」

 2015年にスタートした「刑事7人」は、今年で9年目。今シーズンの第1話で通算77話を迎えるが、吉田さんは「(共演の)みんなと『よく9シーズンまで続いたね』と話しました。当初はここまで予想していなかったし、びっくりしています。ここまできたら“老刑事7人”になるまでやりたいね、という話は、みんなと何となくしています」と笑う。

 「警視庁一、食えない男」片桐を演じているが、今シーズンでは片桐に10年前の殺人事件に関与した疑惑が浮上。専従捜査班の仲間からも疑われる。吉田さんは第1話について「良い本だなと感じました。もし僕が視聴者だったら、見たいなと強く思った」と絶賛。「(物語で)責任のある役割をいただいた。片桐のシリアスな一面をお見せできたら」と話す。

 第1話の見どころについては「ある事件に関わった天樹の心に変化が生まれ、刑事を辞めようとする。(専従捜査班)7人の間にも心の揺れが生じ、これまでにないほどサスペンスな展開になっています。片桐もいつになくずっとシリアス。ぜひ見ていただきたい」とアピールした。

 ◇2歳の娘、自分と似ている部分も

 放送中の連続ドラマ「unknown(アンノウン)」(同局系、火曜午後9時)に続き、2クール続けて連ドラ出演となる吉田さん。多忙な中での息抜きは「犬の散歩」という。「仕事以外では、娘の子育てと朝晩1時間ずつの犬の散歩をしていると1日が終わります」とほほ笑む。

 2021年に誕生した娘(2歳)が、吉田さんの内面に変化を与えたという。

 「娘にはどうしても目線が優しくなる。その優しさで『あの時もっと、あの人に優しくしておけばよかった』と思うようになりました。『unknown』の撮影現場で酒向(芳)さんが『泣くシーンで子供のことを思うと泣ける』と言っているのを聞いたときには同感でしたし、自分で心根が優しくなったなとは思います」

 そんな愛娘について語るときの吉田さんは、父親の顔になる。

 「娘とプールに行ったとき、プールサイドから補助しつつジャンプさせていたら、最後は一人でジャンプし始めて。なんでだろうと思ったら、近くにいた小学6年生ぐらいの男の子が一人でジャンプしているのを見て、その子を見ながらジャンプしていたんです。飛んだ後はその子をチラッと見たりして。要するに負けず嫌い(笑い)。そんなところは、自分と似ているなと思ったし、家内にも『パパと一緒』と言われ、やっぱりそうなのかな、と(笑い)」

 「負けず嫌いなのはちょっと心配でもあるけど、頼もしくはありますね」。困っているようで、うれしそうな顔だった。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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