緊急取調室 (2025)
最終話 蒼い銃弾
12月18日(木)放送分
神木隆之介さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の脚本を担当した長田育恵さん。これまで手がけたドラマは単発ものが多く、長くても5話までしか担当していなかった。半年間にわたる物語を書くことに「重圧があった」と、正直な胸の内を明かす長田さんに話を聞いた。
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長田さんは「深刻な話ではありませんが、電車や個室など自分の意思で出られない場所にいると、パニック障害のような症状が出るんです」と告白する。
「朝ドラの話を最初にもらい、家に帰ったら症状が出てきたんです。朝ドラの仕事が始まったら、終わるまで出ることのできない“巨大な密室空間”と捉えてしまって。家にいて普通に過ごしているだけでも、朝ドラという大きなものを“密室”と捉える度に症状が出ました」
それでも、朝ドラの執筆作業は長田さんにとって向いている仕事だったという。
「物語を考えること、登場人物の行方を考えることが大好きなので、みんなの行方を丁寧に追っていける朝ドラは、私に向いているのではないかと感じ始めました。同じようなことができる経験はあまりないと思いますので、貴重な機会をいただけました。やり遂げられるか、という恐怖心はありましたが、単純に物語と登場人物を考え続けられる幸福な時間でした」
“嫌われ役”ともなってしまった可能性もある田邊教授(要潤さん)の光の部分も描くなど、SNSでは「脚本のバランスがいい」「一人ひとりにしっかりと人間ドラマがある」と好評価の声が続々と寄せられている。
長田さんも自身のX(ツイッター)で情報を発信したり、視聴者の声をときどき見ているという。その一方で、SNS上で視聴者がテレビドラマに厳しい意見をぶつけているのも目にしてきた。「らんまん」の脚本担当が決まり、放送が始まるまでの“準備期間”は「呼吸ができないくらいの恐怖感がSNSにあった」という。
そんな中、放送がスタートすると、SNSでは好評価の声がどんどん増えていった。
「熱量をもって意見を書いてくださったり、自分が込めた思いをくみ取ってくださる方もいたり、細やかな受け取り方をしてくださっていて感動しています」
視聴者の声を笑顔で受け止める長田さんは「『明日もこの物語が楽しみ』という声を見たときは感動しました」と明かす。
「私が物語を好きになったのは『明日また続きが読めるのがうれしい』というのが原点。ネットの中にもそのような声が現れた時は本当に感動しました。受け取ってくださり、ありがとうございますという気持ちが強くなりました」
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