本木雅弘:民放ドラマに約10年ぶり出演 “ミスター・ラグビー”平尾誠二役で10キロ減量 山中伸弥役の滝藤賢一と初共演

ドラマ「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」で主演を務める本木雅弘さん=テレビ朝日提供
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ドラマ「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」で主演を務める本木雅弘さん=テレビ朝日提供

 俳優の本木雅弘さんが、11月11日午後9時放送のテレビ朝日系のドラマスペシャル「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」で主演を務めることが9月20日、明らかになった。本木さんは、元ラグビー日本代表の平尾誠二さんを演じる。併せて、ノーベル生理学・医学賞を受賞した医師の山中伸弥さんを俳優の滝藤賢一さんが演じることも発表された。本木さんと滝藤さんは本作が初共演で、本木さんが民放ドラマに出演するのは約10年ぶりとなる。

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 ドラマは、平尾さんと山中さんの友情を描いた実話に基づく物語。2010年に雑誌の対談で出会った2人は意気投合。急速に親交を深めていくが、2015年に平尾さんががん宣告を受ける。厳しい状況にもめげず、病と闘い続けた平尾さんと最後まで寄り添い続けた山中さん、そして家族が過ごした最後の一年を描く。脚本は、「Dr.コトー診療所」(フジテレビ系)などを手がけ、平尾さんとも交流があった吉田紀子さんが担当する。

 本木さん演じる平尾さんは、日本代表としても活躍した元ラグビー選手で、神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督兼ゼネラルマネジャーを務めた。日本代表監督なども歴任し、「ミスター・ラグビー」と呼ばれた。雑誌の対談で出会った山中さんと40代半ばを過ぎて親友となり、家族ぐるみの付き合いを続けていく。そんな矢先、突然がん宣告を受ける。その事実を冷静に受け止め、医師の山中さん、そして愛する家族と共に、闘病生活を送ることになる。本木さんは役作りのため、撮影中に体重を10キロ減量した。

 滝藤さん演じる山中さんは、京都大学iPS細胞研究所名誉所長・教授。2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。2007年に「ヒトiPS細胞」の論文を発表して以来、毎年ノーベル賞の発表時期が近づくと取材が殺到。大半を断っていたが、2010年に長年大ファンだった平尾さんとの対談が実現。これを機に、憧れの「ミスター・ラグビー」と親友になる。平尾さんががんに冒されていることが分かると、治療法や病院探しに奔走。決して諦めず、病と闘う平尾さんに寄り添い続ける。

 本木さんは「私が演じたのは平尾さん晩年のほんの一場面に過ぎませんが、あのノーベル賞受賞者の山中さんとの交流の中で生まれた親愛ともいう友情を受けて、平尾さんは病を前にしても自然体を心がけ、最後まで魂を磨き続けて、その輝きを全うした方なんだなと感じます。現実を落ち着いて受け止め受け入れ、自分の中で静かにその局面を凌駕(りょうが)する……そういう内面のたくましさをにじませられたらという思いで演じました」とコメントを寄せた。

 「実は今回、ご遺族さまのご厚意により、平尾さんが実際に愛用、着用されていた品々をいくつかお借りすることができました。大変恐縮しながらも袖を通させていただき、身にまとうと、これ以上にない大きな力が吹き込まれた思いがしました。このような形で平尾さんと共演できたことは、役者としてとても貴重かつ幸せな体験でした」と明かした。

 滝藤さんは、初共演の本木さんについて「食事制限をされ、とても短い期間で10キロ以上体重を落とされた姿を見た時は衝撃でした。絶句しましたよ。本木さんの平尾誠二さんにかける思いは壮絶でしたね。撮影のない日も食事制限は続くわけですから、四六時中、平尾誠二さんでいるわけですよ。だから僕も『休みの日も山中さんでいなきゃいけない』という、使命感といいますか、プレッシャーといいますか、すさまじかったですよ(笑い)。そういう意味でも、すごくいい影響を与えていただきました」と振り返った。

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