海に眠るダイヤモンド
最終話前編(9話) あの夜
12月22日(日)放送分
俳優の上白石萌音さん主演で、5月4日午後9時に放送されるドラマ「霊験お初~震える岩~」(テレビ朝日系)の追加キャストが発表され、坂東彌十郎さん、満島真之介さん、高嶋政宏さん、倉科カナさん、野波麻帆さん、味方良介さん、和田正人さん、宮野真守さんの出演が明らかになった。
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ドラマは、宮部みゆきさんの小説「新装版 震える岩 霊験お初捕物控」(講談社)が原作。江戸時代後期、第11代将軍・徳川家斉の治世が舞台で、不思議な力“霊験”を宿したヒロインの町娘・お初と、草食系の与力見習い・古沢右京之介(ふるさわ・うきょうのすけ)が凸凹バディーを結成し、江戸の町で起きる奇怪な事件の謎に迫っていく時代劇ミステリー。お初を上白石さん、右京之介を人気グループ「SixTONES」の京本大我さんが演じる。
彌十郎さんは実在した南町奉行・根岸肥前守鎮衛(ねぎしひぜんのかみやすもり)、満島さんはお初の血のつながらない兄で岡っ引きの親分・六蔵、高嶋さんは右京之介の父で吟味方与力の古沢武左衛門重正(ふるさわ・ぶざえもん・しげまさ)、倉科さんはこの世に怨霊として現れた浪人・内藤安之介の妻の内藤りえと、その子孫の大野屋りえの二役を演じる。
野波さんは六蔵の妻・およし、味方さんは100年前に生きた元御家人で死霊としてよみがえった内藤安之介、和田さんはお初が見た幻の中に現れた100年前の赤穂浪士・吉田沢衛門兼貞(よしだ・さわえもん・かねさだ)、宮野さんは右京之介の叔父・小野重明を演じる。
出演者のコメント全文は以下の通り。
以前、ラジオドラマで宮部みゆきさんの別の作品に出演させていただいたことがあり、独特な雰囲気が大好きだったので、今回も撮影を楽しみにしていました。私には悪人役のオファーが多いのですが、今回はお初と右京之介を見守る良き理解者という役どころでしたし、キャストのみなさまのお名前を聞いて一段と楽しみになりましたね。
いざ撮影となると緊張しながら現場に入ったのですが、最初から入りやすい空気が流れていて、なんだか不思議とみなさんが昔からの知り合いみたいな気がしました。温かくて不思議な、ありがたい現場でしたね。幼少期に父の仕事の関係でよく訪れていた太秦に久しぶりに来ることができたのもうれしかったです。
この作品は人の心の温かさ、怖さがとてもよくわかる……。そして現代に通じる人と人とのつながりというものを感じました。少し怖い部分もありますが、ほのぼのとできる作品だなと思います。
僕は以前、宮部みゆきさん原作の時代劇「おそろし~三島屋変調百物語」(NHK、2014年)に出演させていただきましたが、今回は武士のように堅い役ではなく岡っ引きとして軽快に動き回っています。昔から時代劇は大好きで「人情あふれる役をいつかやりたい」と思っていたので、「ついにきたか!」と胸が躍りました。脚本には、僕がいつも考えている「人の心とは何なのか」が深く描かれていて、今の時代に届けたい言葉がたくさん詰まっています。
この作品は、「君は今、目の前にいる人とどう接するのか。どういう言葉をかけるのか。どういう思いでその人と過ごすのか」ということを問いかけているような気がします。僕らの世代は特にそうですが、電子機器と共に生きてきて、大人たちからの叱咤(しった)激励も含めて温かい言葉を“生”でかけてもらう機会が少なくなっている。そんな時代にこの作品が、過去現在、そしてこれから先に進みたい未来をもう一度見つめ直すいいきっかけになる作品だと思います。このドラマを見た後、目の前にいる人にやさしくなれる人が増えるといいなと願っています。
現場では、上白石さんと京本さんの撮影に向かう姿勢やスタッフさんとの関わり方から、お二人のすてきな人間性が開放されているのを感じて、すごく触発されました。撮影が後半になるにつれて、僕の熱いトークはちょっとずつスベりはじめたんですけど(笑い)、最高のチームと出会うことができてとても幸せな時間でした。時代劇の面白さを、ぜひ体感してください!
簡単に言えば霊能力少女の相棒のお父さんなんですが、そこにゾンビが現れたり、死霊に憑依(ひょうい)されたりのストーリーにまず強くひきつけられました。それを日本が世界に誇る東映京都太秦撮影所の現代世界最高の匠(たくみ)たちが撮るわけですから、今春最大のドラマスペシャルになること間違いなし! これを見逃すとあとで後悔しますよ~。乞(こ)うご期待!
今作は二役演じさせていただくということで、特に丁寧に紡いでいかなければと思い挑みました。 この「霊験お初~震える岩~」に出会い、思いとはとても強いエネルギーを持つんだなと改めて感じました。特に伝えられずすれ違った想いはねじれ曲がり、まがまがしくなることもある。生きているうちに、思いを伝え合いすれ違わないように、丁寧に生きていこうと思える作品でした。
また京都での撮影だったのですが、スタッフの皆さんが温かく、自然にその時代に入りこませてくれるプロフェッショナルさに改めて感動しました! みなさまぜひ「霊験お初~震える岩~」お楽しみください。
岡っ引きの六蔵の妻で、お初の義理の姉となって一緒に一膳飯屋“姉妹屋”を切り盛りする、およしを演じさせていただきました。初日から火事のシーンだったのですが、本物の炎を使ったり、セットもカッコよく作り込まれていて、太秦の撮影所に来たぞ!!とテンションが上がったのを思い出します。
撮影は姉妹屋が主でしたが、旦那様役の満島(真之介)さんがムードメーカーで明るく笑いの絶えない現場でクランクアップの日もまだ皆とここにいたい!と思ったほど居心地の良い場所でした。また皆に会いたいな~……。そんなホッとする姉妹屋は小道具などもとてもかわいいので、ぜひ隅々まで見ていただけるとうれしいです。
「霊験お初~震える岩~」に出演する味方良介です。役どころに関しては作品を見ていただいた方が早いかなと。とにかく人であって人でない役に出会えたことをうれしく思っています。今回は特に自分ひとりの力では完成することないキャラクターで、撮影所にいる時間は大変でしたが、出来上がりがとても楽しみです。
豊島圭介監督の創り上げる世界に今回の役で参加できると知ったときの喜びと緊張は今でも忘れていません。とにかく放送を見ていただいて僕の興奮を共有していただきたいです。
上白石さんをはじめとする共演者の方々の作品に向き合う姿勢はとても真摯(しんし)で、刺激的でした。時代劇ではありますが、人間の情や思いは時を経ても変わらないものがあるんだなと感じられると思います。お楽しみに。
お話をいただいた際、原作が宮部みゆきさんの、時代小説とホラーを融合させて描き上げた意欲作と伺いました。「これは、東映京都さんの歴史と技術を詰め込んだ、スゴい化け物役を演じられるんじゃないか?」と、役者冥利に尽きる喜びを抱いておりましたが、それも束の間。いただいた役は、殺陣あり男気ありの、しっかりとカッコいい立ち回りを演じる赤穂浪士役。まさか、このような役柄を与えていただけるとは思いもよらず、別の意味で、足がすくむ思いでした。
ひと味違う時代劇の面白さが詰まった、エンターテインメント作品となっております。ぜひ、お楽しみにしていただければと思います。
このような形でオファーをいただける事に驚きを感じましたが、とても光栄でした。“時代劇”としてのドラマ出演はほぼ初めてですし、何より、“初の太秦”にドキドキしました。
上白石萌音さん、京本大我さんと共演できることがとてもうれしかったのですが、お二人も喜んでくれていたとお聞きして、幸せでした。限られたシーンではありましたが、お芝居を交わせたことがうれしかったですし、オフの時間でも、アニメの話だったり、「3人とも帝劇経験者だね」なんて言って盛り上がっていました(笑い)。
僕が演じる小野重明は、京本さん演じる右京之介の叔父で、武家に生まれながらも、自分の生きる道を自分で決め、前に進むことができる、精神力を持っている人です。右京之介にとっても、すごく大事な役割を担う人物なので、演じる上では身の引き締まる思いでした。そして、高嶋政宏さんとは、以前共演させていただいた舞台では“宿敵”の役だったので、今回“兄弟”の関係になれたのも、面白かったです(笑い)。
時代劇でありながらもミステリーとファンタジー要素が絶妙で、僕自身、ワクワクが止まりませんでした。やはり宮部みゆきさんの作品はすごいなと、物語が進む度に、感嘆の息がもれました。時代劇、怪奇現象、推理・ミステリーが見事に融合しています! そして、ストーリー展開には考えさせられるものがあり、人間の奥深さも感じられる作品です。どうぞご覧になって、たくさんのものを受け取ってください!
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