人気グループ「King ＆ Prince」の永瀬廉さんが主演し、「Travis Japan」の松田元太さんが共演する連続ドラマ「東京タワー」（テレビ朝日系、土曜午後11時）が、6月15日に最終回（第9話）を迎える。見逃し配信の総再生回数が1650万回（ビデオリサーチ調べ、6月6日時点）を突破するなど話題となっている今作。クランクアップした2人に、ドラマの反響や出演の感想、最終回の見どころなどを語ってもらった。

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　◇「Travis Japan」メンバーと一緒に鑑賞も

　「東京タワー」は、ベストセラーとなった江國香織さんの同名小説を現代の東京を舞台に実写化。21歳の大学生・小島透（永瀬さん）と20歳以上年上の人妻・浅野詩史（板谷由夏さん）、同じく21歳の大原耕二（松田さん）と専業主婦の川野喜美子（MEGUMIさん）の恋物語。

　ドラマでは、透の詩史への一途な思い、耕二の喜美子への変化する思いなどが描かれてきた。永瀬さん、松田さんはそれぞれラブシーンにも挑戦し、話題を集めた。永瀬さんはドラマの反響について「いろいろな方の目に触れて、それぞれから違う感想を聞いて。そういうところで、この『東京タワー』という作品がいろいろな人の元に届いている、と実感します。そういう反応はうれしいですよね」と手応えを語る。

　松田さんは「Travis Japan」のメンバーと一緒に鑑賞したこともあったという。「宮近（海斗さん）が1話からリアルタイムで見てくれていて。先日コンサートで新潟に行った時には、ちょうど放送日だったので部屋で見ていたら、宮近と松倉（海斗さん）と七五三掛（龍也さん）が来て一緒に見ました（笑い）。宮近はずっと見ているから『今、こういう感情？』と聞かれ、解説しながら一緒に楽しめて！」とほほ笑む。

　他番組の共演者からも感想を言われたといい「若槻千夏さんがドハマりしてくれているらしくて『大ファンです』って。『松田はもう役者だけをしていった方がいいよ』という感じで言われて！　未来をちゃんと考えないとな、と思うきっかけにもなりました」と笑いながら語った。

　特に印象に残っているシーン、苦労したシーンを尋ねると、松田さんは「絞れないんですよね」と苦笑い。ただ「強いて言うなら、透とのシーンは楽しかったです！」と振り返る。

　一方、永瀬さんは「苦労でいうと、7話かな」と話す。「耕二のやっていたことが全部バレて、（女性）3人に詰められるシーン。透はただその場にいるだけだったのですが、撮影現場に入った時の空気感が、すごく重くて……（笑い）。話を聞いているだけの透でもそれぐらい苦しかったから、（演じたMEGUMIさん、なえなのさん、池田朱那さんの）お三方と耕二はもっと大変だったシーンなのかな、と思いました」と話した。

　◇透と耕二がこの恋を通じてどう成長するのかを見届けて

　年上の人妻との「許されざる恋」を描いた本作への出演は、永瀬さんにとって刺激的な経験だったという。

　「まさか、自分が『許されざる恋』を一つのテーマとした作品に出られるとは思っていなかったので。自分では思っていなかった出会いは刺激になりましたし、なかなか経験できる役ではないのでありがたかったです。たくさんの方々に見ていただいて、身近なところでも反響を感じられたこともあり、いろいろな意味でモチベーションを与えてくれた作品だったなと思います。この作品を経て、より仕事が楽しくなりました」

　松田さんは、今作への出演で「今後も成長していきたいなって思うことがたくさんあった」と述べる。

　「今回、大原耕二という役をいただいて、（2005年公開の映画で耕二を演じていた）松本潤くんとはまた違う“令和耕二”をできたら、自分にしかできないものにしたい、と思い、お芝居に取り組みました。お芝居というものの楽しさを改めて実感できて、今後も挑戦してみたいなと。そして、また『Travis Japan』にお土産を持って帰れる松田でありたいな、と強く思いました」

　15日にはいよいよ最終回を迎える。見どころを聞くと、松田さんは「耕二は、喜美子さんへの気持ちがどんどん本気になっていく。そして、それを直接伝える。それを受けた喜美子さんが、どう受け入れて、噛（か）み砕いていくか……ハラハラドキドキが詰まりに詰まっています！」とアピール。

　永瀬さんは「透と耕二は本当にいろんな経験をして、いろんな気持ちをもらって、いろんな感情になって……その上で、それぞれが気持ちを伝えた。最終回では、詩史さんと喜美子さんがそれにどう応えるのか、それに対して透と耕二がどうなるか、というところまで描かれます。最終的に、透と耕二がこの恋を通じてどう成長するのかを見届けてほしいです」と語ってくれた。

　「東京タワー」最終回は1時間スペシャルで、15日午後11時～深夜0時に放送。