良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
NHKの人気コント番組「LIFE!」スタッフが手がける1話15分のコメディードラマ「事件は、その周りで起きている」の2年ぶりの新作で主演を務める小芝風花さん。今回も、事件の周辺で起こる刑事たちのトラブルを描いていて、小芝さんは再び、人に頼るのが苦手な刑事・真野一花を演じる。「基本的には変わらず、あの感じのまま」で、「(前回同様)警察指導の方が来てくださったのですが、まったく出番がなくて、申し訳なくて」という新作について語った。(前後編インタビューの前編)
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ドラマは、刑事ものながら事件を一切解決せず、事件の周辺で起こる刑事たちのトラブルにスポットを当てたコメディー作で、小芝さん演じる真野とバディーを組み、論理的な物言いで時に真野をイラつかせる宇田川和人(うだがわ・かずと)役を、引き続き笠松将さんが務める。
小芝さんは、2022年8月以来の新作制作について「うれしかったです」と笑顔で明かす。
「『続きが見たい』と思ってくださった視聴者の皆様がいて、制作の方が『続編をやろう』と思ってくださったから実現できたことで。1話15分ってすごく短いのですが、テンポがよくて、すごく面白いから、また演じられるのがうれしかったです」
ドラマには、元科捜研のエースで、所轄初の科捜研の設立をもくろむ向田舞(倉科カナさん)、白バイ隊員に憧れ、真野に片思いをしている交通課警察官・徳大寺玲央(中野周平さん)、真野と宇田川の上司で、10歳年上の警部補に頭があがらない刑事課警部・谷崎誠(北村有起哉さん)が登場する。
小芝さんはドラマの魅力の一つに「キャラクターの性格がはっきりしているところ」を挙げる。
「自分の中の正義を曲げられない、ウソをついちゃダメと思って、“いいウソ”さえもつけない真野と、合理的なことが好きで、無駄が嫌いな宇田川さん、偉い人なのに、周りを気にしたり、10歳年上の部下のいうことを聞いちゃう、ちょっと弱いところのある谷崎警部とか。すごくキャラがはっきりしているところが面白くて、プラスして、さらにテンポのいい掛け合い、せりふのワードが面白いので、撮影しながらもニヤニヤしちゃいます」
撮影はコントみたいに一連で、複数のカメラで撮っていくので、「緊張感はすごくあります」と小芝さんは明かす。
「台本4、5ページくらいあるシーンでも『一連でいくんですか?』って感じで。それもいい刺激になっていて、掛け合いもテンポが大事なので、前室で練習して挑んだり、チームとして一丸となっている感じはあります」
事件の周りで起きている小さなことを描いたシチュエーションコメディーとしての、ある種の「くだらなさ」も変わらず新作の大きな魅力となっている。
「基本的には変わらず、あの感じのままです。警察指導の方が来てくださったのですが、まったく出番がなくて、申し訳なくて。キャラクターの成長もまったくなく、それがいいところだなって。でも、ゲストの方がいらっしゃる回があるので、そこは新しい風というか、またクセの強い感じになっているので、楽しみにしてもらえたらと思います。(前回真野が口ずさんでいた)『POISON』はもう歌わないです(笑)」
「事件は、その周りで起きている」シリーズ2は、9月30日~10月3日午後10時45分にNHK総合で放送。シリーズ1も9月23日午後11時15分、24~26日午後10時45分にNHK総合で再放送される。
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