ミセス大森元貴:「あんぱん」出演は“演劇風”ライブツアーがきっかけ 制作統括からの“熱いオファー”受け「光栄でした」 役作りについても語る

NHK連続テレビ小説「あんぱん」でいせたくやを演じる大森元貴(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「あんぱん」でいせたくやを演じる大森元貴(C)NHK

 今田美桜さんが主演を務める連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、作曲家のいずみたくさんをモデルとした、いせたくや役を演じる「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴さん。本作がドラマ初出演となる大森さんが、オファーを受けた際の心境や、体重を「3~5キロほど増やした」という役作りなどについて語った。

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 ◇朝ドラオファーに喜び

 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。

 出演オファーのきっかけは、2023年から2024年にかけて行われたライブツアー「Mrs. GREEN APPLE 2023-2024 FC TOUR “The White Lounge”」を、制作統括の倉崎憲さんが鑑賞したことだったという。大森さんは「倉崎さんが我々のライブを見てくださって、お声がけいただいて、率直にすごくうれしかったです」と笑顔を見せる。

 「演劇を交えたようなライブツアーだったので、その部分で何か感じていただけるものがあったのだと思うと、やっぱり開催した意義もありますし、本当に光栄でしたね。すごく熱いオファーをいただいて、『出たい』というのが素直な思いだったんですけど、やっぱり朝ドラなので『務まるのだろうか?』ということと、『私を買いかぶっていないだろうか?』ということが、すごく不安でしたね。でもやっぱりワクワクしましたし、すごくありがたいお話だったので、すぐに『出たいです』とお返事させていただきました」

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 ◇いせたくやは「新しい光に」

 大森さん演じるいせたくやは、CM音楽や映画、テレビ、ラジオの劇音楽を多数作曲。そのかたわらミュージカル創作にも意欲を燃やし、生涯で15000曲以上を作曲。 音楽を担当したミュージカル「見上げてごらん夜の星を」で柳井嵩(北村匠海さん)が舞台美術を担当することになり、嵩が作詞を担当した「手のひらを太陽に」の作曲を手がけることになっていく……というキャラクターだ。

 たくやについて、大森さんは「すごくピュアで何の淀みもなく、音楽と芝居に対して誠実でまっすぐ。たまに周りが見えなくなってしまう愚直な青年」と語る。

 「嵩にとって、たくやはほぼ初めて関わる下の世代ですし、戦争が終わって、次のものづくりをする一つの光のような存在なんだろうなと考えました。嵩にも影響を与える役ですし、たくや自身もいろいろ時代に対して思うところがあって、音楽と芝居で純粋に日本を明るくしたいと考えている。そういう思いが元にあると思ったので、どこか希望を感じてもらえるように、役作りで体重を増やしました。戦争パートで、北村君がものすごく減量されていたので、体重を増やすことで次の世代として新しい光に見えるといいなというような感覚でした」

 体重は3~5キロほど増やしたそうだ。

 「視覚的にはもちろん、耳心地的にもせりふの抑揚があって、せりふ量もすごく多い役。基本的に芝居がかったような青年なので、小さい時から芝居が好きだったんだろうなというのが、立ち振る舞いや言動からちょっと香るといいなと。今までの『あんぱん』の登場人物とは少し違ったテンポ感でキャラクターを表現できればいいなと思いました」

 ◇自身の芝居に点数をつけるなら?

 たくやの初登場時の年齢は18歳で、学ラン姿も披露する。大森さんは「僕、人生で学ランを着たことがなかったので、自分の新鮮なビジュアルにも驚きました。若々しくフレッシュに演じられたらいいなぁと思いました」と明かす。

 「僕は18歳でデビューしたのですが、夢がかなうというか、そういう土俵に立つ前の自分と照らし合わせながら、何にフラストレーションを感じて、何に希望を抱いて表現の道に進もうとしているのかということを、自分ごととして共通項を探るような感覚でした」

 たくやを演じるため、長い襟足もバッサリカットした。

 「前まで襟足が金髪だったんですけど、朝ドラの撮影から逆算して、どうやったらビジュアルの変化を一緒に楽しんでもらえるかなと考えていたんです。朝ドラで黒髪になって襟足を切るから、その前に伸ばして染めて遊ぼうかなと。そんな具合ですごく楽しんで準備しました。襟足を切ったことで、ドライヤーが楽になったので感謝しています(笑)」

 「あんぱん」が初めてのドラマ出演となったが、大森さんは「実際に放送されてみて、どうなるのか……本当に分からないです」と吐露する。

 「ただ、匠海君からは、今までになかったテンポ感で、非常にやりやすいと言っていただいたので、自分がやろうとしていることはこういう方向でいいのかなと確信しました。匠海君からの言葉が一つの指針になっているので、自分で芝居に点数をつけるとしたら……80点前後ですかね(笑)」と自信をにじませていた。

最終週の人物相関図が公開! 予告にはいたけど“名前なし”? 新キャラは1人 登美子&千代子も“完走”

連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(最終週~) (C)NHK
連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(最終週~) (C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の新たな人物相関図が、ドラマの公式サイトなどで公開された。

 9月22日に始まる最終週(第26週)「愛と勇気だけが友達さ」の相関図で、新キャラクターとして、TVプロデューサーの武山恵三(前原滉さん)の登場が予告された。

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「あんぱん」登場人物紹介

「あんぱん」とは

 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。

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