フェイクマミー
第9話 ニセ母計画崩壊!?追い込まれた家族の決断
12月5日(金)放送分
今田美桜さんが主演を務める連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、いせたくや役を演じている「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴さん。名曲「手のひらを太陽に」など数多くの名曲を生みだしてきた作曲家・いずみたくさんをモデルとした同役をどのような思いで演じているのか、話を聞いた。
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大森さん演じるいせたくやは、CM音楽や映画、テレビ、ラジオの劇音楽を多数作曲。そのかたわらミュージカル創作にも意欲を燃やし、生涯で15000曲以上を作曲。 音楽を担当したミュージカル「見上げてごらん夜の星を」で柳井嵩(北村匠海さん)が舞台美術を担当することになり、嵩が作詞を担当した「手のひらを太陽に」の作曲を手がけることになっていく……というキャラクターだ。
「Mrs. GREEN APPLE」のボーカルとして活躍し、作詞作曲からプロデュースまでを幅広く手がけ、数多くのヒット曲を世に送り出してきた大森さんは、役のモデルとなったいずみたくさんのどんなところにシンパシーを感じたのだろうか。
「いずみ先生の自伝を拝読し、作品を拝聴させていただきました。音楽というものは人の心を彩るものであって、一つの娯楽に過ぎないんだけど、されど……という部分で、ものすごくそこに魂をかけているというか、いろんな思いを注ぎ込んでいるというのは、共感する部分がありましたね。僕もそうでありたいと思っているので、どこか似ているなっていうのは大変おこがましいんですけど、感じた部分です。純粋に音楽で人を明るくさせようとしているところは、僕も『そうであるべきだな』と強く思っているところです」
今年は映画「#真相をお話しします」で映画初出演にして初主演に挑戦した大森さん。「あんぱん」では、いせたくやの18歳から50代までを演じるといい、初登場時は学ラン姿で登場。「年齢の幅を表現するのは僕も初めてで、朝ドラの洗礼をくらっています」と明かす。
「ただ、真っすぐな性格はどれだけ年齢を重ねても変わらないですし、すごく貪欲でハングリーな方なので、そこの前のめりな感覚っていうのは変えたくないなというふうには思っていますね。結婚も何度か繰り返しますが、決して(交際期間が)重なっているわけじゃなくて、すごく純粋にまっすぐ人を愛す人。それは恋愛観においてもそうかもしれないし、きっと嵩に対しても真っすぐな心で向き合っている。年を取っても、角が取れていかないといいな、と思いながら演じています」
劇中ではピアノを演奏するシーンもあるという。大森さん自身は「ピアノで曲を作ることもあるが、ピアノ弾きではない。人前でプレイをするわけではないことが前提での技術」と自身の腕前を説明する。
「実際に弾くということを聞いてから撮影まで1週間しかなかったので、CM撮影やレコーディングなど、別の仕事の楽屋にもピアノを用意してほしいと話をして、20秒でも時間があったら触るようにして、詰め込んで練習しました。『作曲を生業としているのに大したことないじゃん』と思われたらどうしようという不安もありますが、資料を拝見する限り、いずみたくさんも独学でピアノを学んだそうなので、『よし、いけるぞ!』と。自分なりのフォームと自分なりのペースでピアノを演奏されていたのかなと都合のいいように解釈して、これはもう史実通りだろうという顔で弾いています(笑)」
さらに、劇中ではたくやの歌唱シーンも描かれるというが、大森さんは「たくやはプレーヤーではないというのが大前提にあると思うので、歌に対してレスポンスが早いとうそっぽいなと思って。やっぱり人は歌う時、少しのためらいがあると思うので、そこのニュアンスを大切にしたいと思いました」と明かす。
「ミセスの楽曲はすごくキーが高いんですけど、たくやとして歌うときはなるべくキーを抑えてミセスが香らないように、ミセスを削る作業を意識していたかもしれないです。中園ミホさんの脚本に『歌う』って書いてあって、『やったな中園さん』みたいな(笑)。すごく面白いし、僕が歌う意味も分かるんですけど、歌唱シーンが目立つフックになってしまうと作品を邪魔するなと思って。そこはすごく繊細に描きたいと、週の監督の方や匠海君とお話しさせていただきました」
大森さん演じるいせたくやが、どのように物語を動かすのか。また、ピアノ演奏シーンや歌唱シーンでは、どのようにたくやを演じているのか。今後の展開から目が離せない。
今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の新たな人物相関図が、ドラマの公式サイトなどで公開された。
9月22日に始まる最終週(第26週)「愛と勇気だけが友達さ」の相関図で、新キャラクターとして、TVプロデューサーの武山恵三(前原滉さん)の登場が予告された。
「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。
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