中村蒼:「フェイクマミー」で初の小学校教師役は「新鮮で不思議な感覚」 “ニセパパ”向井康二がいると「撮影現場は一気に明るくなる」

ドラマ「フェイクマミー」に出演する中村蒼さん(C)TBS
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ドラマ「フェイクマミー」に出演する中村蒼さん(C)TBS

 俳優の波瑠さんと川栄李奈さんダブル主演のTBS金曜ドラマ「フェイクマミー」(金曜午後10時)に出演する中村蒼さん。日高茉海恵(川栄さん)の一人娘・いろは(池村碧彩ちゃん)が通う、名門私立・柳和学園小学校の教師・佐々木智也を演じている。中村さんに、撮影現場でのエピソードや共演者の印象を聞いた。

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 ドラマは、シナリオコンクール「TBS NEXT WRITERS CHALLENGE」第1回で大賞を受賞した園村三さんの受賞作を連ドラ化。突発的に会社を辞め、転職に苦戦していた花村薫(波瑠さん)はベンチャー企業「RAINBOWLAB」の面接を受けたことをきっかけに、社長でシングルマザーの日高茉海恵と出会う。茉海恵から、名門私立小学校を受ける娘・いろはのため替え玉として親子面接を受けてほしいと頼まれて……というストーリー。

 --初めて小学校教師役を演じられていますが、子どもたちとの撮影はいかがですか。

 本当の小学校さながらに、ワイワイとにぎやかな雰囲気です。教壇に立つ自分の姿を見ても新鮮で、不思議な感覚があります。撮影ではさまざまなトラブルが起こることがありますが、子どもたちは本番になるとお芝居にしっかりと集中してくれて、年齢的に難しいだろうなと思うこともやりきってしまう。その姿が本当に素晴らしいなと感じています。

 --教師役を演じるにあたって、参考にされたことはありますか。

 自分の小学生時代の先生を思い返してみたかもしれません。怖い先生もいましたけど(笑)、自分が「いい先生だな」と感じた方は、あまり子ども扱いせず、対等に接してくれていた印象があります。今回演じるのは私立の小学校の先生なので、子どもと“生徒”としてではなく、“一人の人間”として向き合えたらいいなと思いながら演じています。

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 --智也の印象はいかがですか。

 波瑠さんが演じる、柳和学園で会う薫さんや、川栄さんが演じる、「Itteki」で会う“まみえる”さんと接するシーンでは、少し笑顔が見えたり、フラットな状態で向き合っている感じがします。なので、そういう部分は自分と通じるところがあるかもしれません。

 --撮影現場の雰囲気はいかがですか。

 年齢が近い方も多いので、和やかに進んでいます。これまでに共演したことのある方も多く、気兼ねなく話せる雰囲気が漂っています。特に波瑠さんとは10代の頃から何度かご一緒しているので、信頼関係の上で挑めている感覚があります。

 --川栄さんの印象を教えてください。

 普段から無邪気に笑っていらっしゃる印象があります。お芝居では、子育てをしながら会社も支える社長というパワフルな役なので、対峙した時にそのエネルギーを感じます。すごくエネルギッシュで明るい方です。

 --黒木竜馬役の向井康二さんとは、いろはの“ニセパパ”として接する機会が多いですね。

 向井さんがいると、撮影現場が一気に明るくなります。物語の中ではいろはの“ニセパパ”として竜馬と関わることが多いのですが、副社長としての本来の姿を見る機会はまだなくて。それでも画面越しから、社長の右腕として支えるスマートさや頼もしさが伝わってきます。

 --池村さんとはどのようにコミュニケーションを取っていますか。

 カメラが回っていない時は、学校の話を聞いたり、好きなものを聞いたりしています。お芝居になると自然に“いろは”になっていて、その切り替えが本当にナチュラルなのでうらやましく感じます。すごく明るいので、撮影現場の誰からもかわいがられています。

 波瑠さんや川栄さんたちとは、さまざまな遊びをしているそうなのですが、僕とは会話が中心。僕に対して“先生”という意識があるのか、少し距離を置いて接してくれている気がします。その感じも役の関係性に近くて、ちょうどいい距離感だなと思います。

 --第4話の見どころを教えてください。

 第1~3話で抱えていた智也の“モヤモヤ”という点たちが、第4話で少しずつ線になっていきます。彼なりに問題に立ち向かっていく回で、このドラマの最初の大きな山場になると思います。ぜひ楽しみにしてもらえたらうれしいです。

 日高家は一見恵まれた家庭ですが、その家庭内では当事者にしか分からない悩みがある。柳和学園に通っている生徒たちにもさまざまな家庭があります。ママ同士が見えの張り合いをしている中で、それぞれが“見せない苦しみ”を抱えていると思うんです。

 ドラマが進むにつれて、そうした裏側が描かれていくので、「悩んでいるのは自分だけじゃない」と感じてもらえるのではないでしょうか。そして、波瑠さん演じる薫は、同調圧力にも負けずに自分の信じる道を切り開いていく人。そんな姿から、生きる力を受け取ってもらえたらと思います。

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