べらぼう:やっと来られた耕書堂を「神々の集う神殿」と言った定信 井上祐貴「うれしさをどれぐらい出すのか」収録振り返る

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で松平定信を演じた井上祐貴さん (C)NHK
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大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で松平定信を演じた井上祐貴さん (C)NHK

 俳優の横浜流星さん主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)の第47回「饅頭こわい」が、12月7日に放送され、一橋治済(生田斗真さん)が、蔦重(横浜さん)らの策にハマり、捕えられた後、ひそかに阿波の孤島に送られる……という驚きの展開を見せた。同回では、仇討ちを成し遂げた定信(井上祐貴さん)が、耕書堂を訪ねる姿が描かれたが、「今やっと来ることができたことのうれしさや感動がうまく表現できていたらいいなと思って」という井上さんが同シーンの収録を振り返った。

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 蔦重と二人きりで言葉を交わす中、耕書堂のことを「神々の集う神殿(やしろ)であった」と表現した定信。井上さんは「定信は心の底からそう思っていると思います」と役の気持ちを代弁する。

 やっと耕書堂に来られたうれしさをどれぐらい出すのか、「演出の大原(拓)さんともすごく話し合いました」と明かす井上さん。

 「(蔦屋耕書堂へ入った)最初の一歩目、蔦重は後ろにいるので、定信の顔は見えていない。もちろん定信としても、後ろの蔦重に表情を見られていないというのも分かっている。『え、やばい出ちゃってるよ定信!』って視聴者の方が、ちょっとツッコみたくなるぐらいの温度感を目指して作らせていただきました。こういう距離感で、この場所で蔦重と話すっていうのはきっと定信も想像もしていなかったことだと思うので、その感慨深さを感じながら、でも自分のプライドも保ちながら、ちょっとした駆け引きみたいなものが行われながら、ちょっとほほ笑ましいシーンになっていればいいなと思いますね。また改めて見てほしいです」

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 改めて、井上さんは定信役とどう向き合ってきたのか。

 「あれ、これ自分にできるのかなって本当に何回か思ったんですよ。今までそんな感情になったことがなくて、初めてそういう追い込まれるというか、自分の新たな新境地に出会えたというか、確実に新たな経験がたくさんできたので、それを自信に変えてっていう、そういう感覚にさせてもらえましたね。僕が定信を演じさせていただくことによって、『べらぼう』において特別な人物になっていればいいなと、それが皆さんに伝わっていれば、僕はそれが一番何よりうれしいので、ぜひ何でもいいので感想をください(笑)」

 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は64作目の大河ドラマで、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる蔦屋重三郎(略して“蔦重”)の生涯を描く。脚本は一昨年、NHKで放送され、大きな話題となった「ドラマ10『大奥』」などで知られる森下佳子さんが手掛けている。最終回は12月14日に放送。

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