リブート
第2話 裏切り
1月25日(日)放送分
俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第81回(1月26日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時14分の71.5%だった。
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「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。
第81回は、ついに居留守まで使われてしまったサワ(円井わんさん)との関係悪化に落ち込むトキ(高石さん)の姿が描かれた。ヘブン(トミー・バストウさん)は、司之介(岡部たかしさん)と結託し、トキを励まそうと手品を披露する。
テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、序盤から中盤までは乱高下を繰り返しながらも、ピーク時は60%台後半がやっとの状態だったが、終盤の午前8時14分台で71.5%と、ようやく70%超を記録した。
この日の最高値71.5%を記録した午前8時14分台は、第81回のラストの場面。新聞記者の梶谷(岩崎う大さん)が連載に使うネタを求めて、夕食を食べているヘブン宅にやって来る。「毎日うかがっちょるけん、何を言うかわかってると思いますが、きょうは面白いことありましたかね?」。いつもながら横柄な梶谷に、司之介(岡部たかしさん)は「毎日答えちょるけん、何を言うか、もうわかっちょると思うが、『ない』」とキレ気味だ。そんな場面でヘブンがいきなり口を開く。
「トキさん、トキさん。おサワさんのハナシ、ドウデスカ?」
「おサワの話?」と問い返すトキの、信じられないという表情でドラマは終了する。よりによって、サワの話を新聞記事に? 視聴者もまったく同じ気持ちで、注目度も一気に上がったのだろう。
そんなラストシーンの前に、やや小さい“山”が2回あった。
午前8時3分(67.4%)は落ち込むトキのために、ヘブンが手品を披露する場面。「イマカラ、ヘブンズ、ショー、タイム」と宣言した後、自分はアメリカではなく、実は月から来たと語って、手品の世界にトキをいざなう。トキをとにかく楽しませたいという、ヘブンの思いが伝わってくる場面だ。
次の午前8時9分(67.5%)は、サロン「白鳥倶楽部」にやって来たサワ(円井わんさん)が、すでに倶楽部にいた庄田多吉(濱正悟さん)から話しかけられる場面。庄田の問いかけに、つっけんどんな答えしか返さないサワだが、庄田は午前8時10分台では「じゃあ……よかったら、教えようか? 勉強。一応、教えるのはうまいはずだから」と持ちかける。サワの考えを決して否定せず、話を聞く庄田は非常にジェントルマンだ。この2人の関係がどうなっていくのか、ますます気になりるシーンだった。
ちなみに、なみ(さとうほなみさん)が福間(ヒロウエノさん)と一緒に、トキを訪ねる場面は、冒頭の午前8時6分台が62.8%で、トキとなみがサワについて語り合う午前8時8分台が64.9%とまずまずの注目度だった。
活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)