宮崎大輔選手:「個人の能力磨かないと」 ハンドボール「ジャパンカップ」へ抱負語る

 「球技の格闘技」ともいわれるハンドボール。6月4~6日に東京体育館(東京都渋谷区)で開催されるハンドボール国際大会「ジャパンカップ」男子大会は、世界屈指の強豪である「韓国」とロシアの強豪クラブチーム「Neva」が参加し、日本代表が世界ヘ羽ばたく挑戦の舞台となる。「中東の笛」問題で再試合となった北京五輪予選では日本は韓国に負け、五輪出場を逃した。来るロンドン五輪に向けて、最大の難関となる「韓国」に雪辱なるか。6日に行われる運命の日韓戦をWOWOWが生中継。世界最高峰のスペインリーグでのプレーを1年間経験したエース、宮崎大輔選手は日本を世界へ導けるのか。宮崎選手に大会に懸ける意気込みを聞いた。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 −−宮崎選手が考える自分の持ち味は?

 昔からスピードやジャンプ力が僕の生かせる能力だと思っています。個人の役割の部分でもあるので、そこを生かしていきたいですね。

 −−現在、スペインリーグ1部で学んだことや体感したことは?

 個人の役割や察知する能力ですね。個人の役割をしっかり果たしてチームに還元する。そういう一つ一つの動きの大切さを学びましたね。

 −−日本のエースとして宮崎選手は日本代表チームをどのように引っ張っていきたいですか。

 僕は選手として引っ張っていくべき立場ですが、まずは自分がしっかりとしたプレーを見せることでファンの信用を得たい。その姿勢で、チームと一緒になって戦っていきたいですね。

 −−宮崎選手は世界を肌で感じてきて、日本が世界の舞台で戦うには何が必要だと思いますか。

 今の日本では組織力が大切にされていますが、個人の能力も磨いていかないといけないと思いますね。しっかり自己分析をして、今何をすべきか、自分は何が得意なのか(見極め、それ)を伸ばすことが重要だと思います。

 −−ハンドボールをしている子どもたちへメッセージをお願いします。

 夢というのはかなえるもので、そのためには強い意志を持つことが必要だと思います。また、自分が今やっていることを大切にしてほしいですね。「これをやって」と言われた時に、「無理」じゃなくて、まずはやってみてそこでどうなのか、自分で探してほしいです。そうすればおのずと経験であったり、そこに到達するまでの“間”だったりが自分を成長させてくれると思うので、強い意志を持って取り組んでもらいたいですね。

 −−最後にファンへ一言お願いします。

 今後も変わらずがむしゃらにハンドボールをやって結果に挑んでいきたいと思いますので、今後とも応援よろしくお願いします。

 *提供:WOWOW/取材協力:日本ハンドボール協会

 <プロフィル>

 1981年6月6日大分県出身。小学3年時にハンドボールを始め、大分電波高を卒業後、日本体育大に進学。大学2年時のインカレでチームを2年連続16回目の優勝に導きインカレMVPを獲得した。01年から約2年間日体大を休学し、協会派遣によりスペインに練習生として留学。その後、日体大に復学し、大学選手権で活躍。4年時に大学を中退し、大崎電気へ入団した。小柄な体格にもかかわらず、垂直跳び84センチという跳躍力を武器に実業団の日本リーグや全日本で活躍。09年5月にはスペインリーグ1部のアルコベンダスの入団テストに合格して入団し、1年間プレーした。「ハンドボール界の広告塔」を自任し、講演やメディアへの露出に努めている。

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