麻生太郎元首相:「おれについたSPでも1人しかいない」映画「SP」鑑賞で岡田の激走絶賛

「SP THE MOTION PICTURE 野望編」完成披露試写会に登場した麻生太郎元首相
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「SP THE MOTION PICTURE 野望編」完成披露試写会に登場した麻生太郎元首相

 東京国際フォーラム(東京都千代田区)で29日に行われた映画「SP THE MOTION PICTURE 野望編」(波多野貴文監督)の完成披露試写会で主演の岡田准一さんら出演者から劇中のように警護を受けた麻生太郎元首相は、警護の感想を聞かれ「本当にマルタイ(警護対象者)を警護して歩くのは初めてなんだと思いますけれど、手慣れている訳じゃないけれど、間違っちゃいない」と合格点を出した。映画の感想については岡田さんに対して「あれだけ長時間犯人を追いかけられそうなのは、おれについたSPでも1人しかいない」と箱根駅伝の経験もあるという本職のSPを引き合いに「ちょっとしたもんだ」としきりに感心していた。

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 この日、麻生元首相は約7メートルのロングリムジンで登場。岡田さんら出演者に警護されながら観客席につき、映画を鑑賞した。鑑賞後の記者会見で警護された感想を聞かれ、リムジンに対しては「窓ガラスが薄いな」と厳しく“ダメ出し”したものの、岡田さんに対しては「5人で隊を組んで歩くのは基本」と合格点を与えた。

 また、麻生元首相は「マルタイである時間が長いから、(要人警護に付いた)SPは、トータルで22、3人。今日みたいな人込みへの外出の2時間前には、SPに連絡しています」と、マルタイとしてのリアルな生活を明かした。映画の感想を求められると「警護のシーンでも簡単に拳銃は抜かないし、リアル。おれだったら撃っちゃうけどな」と冗談めかした。

 「SP」は、警視庁警護課第4係に所属する井上薫(岡田さん)が、一瞬で物事を映像として記憶する「フォトグラフィック・メモリー」や、残された足跡などから情報を得る「トラッキング」などの特殊能力と、武術、格闘技などで鍛えた肉体を駆使して要人を警護し、テロリストたちと戦う姿を描いたフジテレビ系の人気ドラマ。「野望編」は、テレビシリーズのラストで残された「謎」のその後を描いた物語で、香川照之さん演じる大物国会議員・伊達國雄が新たに登場し、映画のスケールにふさわしい重厚な物語が展開される。堤さん演じる係長・尾形総一郎の真の目的と、正義を追い求める井上の対決の行方が描かれる。

 映画第1弾「野望編」は10月30日、続編の「革命編」は11年春に全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)

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