斎藤工:天才小児外科医役に「医療用語と戦ってます」

ドラマ「最上の命医」の制作発表会見に白衣で登場した斎藤工さん
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ドラマ「最上の命医」の制作発表会見に白衣で登場した斎藤工さん

 俳優の斎藤工(たくみ)さんが5日、主演ドラマ「最上の命医」(テレビ東京系)の制作発表会見に登場。天才小児外科医・西條命(みこと)を演じる斎藤さんは医学書や原作に当たるほか、実際の医師の指導を仰ぎながら役作りに当たっているといい、「本当に今は医療用語と戦っています。『手術中』と言えなくて、オペと言ったり、うまいことやっていこうと思ってます」と苦労を明かし、「この作品は現在の医療にメスを入れる作品になると思う。大切に演じていきたい」と意気込みを語った。

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 「最上の命医」は、橋口たかしさんが「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中の医療マンガをドラマ化。マンガでは東京大の岩中督教授が医療監修、入江謙三さんが取材・原作を担当している。ドラマは、生まれてすぐに心臓手術を受けて命を救われ、医療の道を志した天才小児外科医の西條命がある事件をきっかけに、廃止されていた小児外科を復活させ、難病に苦しむ子どもたちを救うという社会派エンターテインメント。比嘉愛未さん、池内博之さん、陣内孝則さん、板谷由夏さん、北川弘美さん、泉谷しげるさんらが出演する。

 斎藤さん演じる命にあこがれ、小児外科医を目指す研修医・瀬名マリアを演じる比嘉さんは「小児外科の危機的な状況を知らなかった。放送を通じて、その状況を知ってくれる人が増えれば、子どもたちの未来も大きく変わっていくと思う。意義のあるドラマに出られて幸せです」と語った。命たちが勤務する病院の副院長・桐生奠(さだめ)役の陣内さんは「いかに主人公の壁になるか。お互いの哲学のぶつかり合いを見てほしいし、ドラマのディテールも楽しんでほしい」とアピールした。

 幼い命を手術で救った天才小児外科医・神道護を演じる泉谷さんは「おれが医者とかミスキャストだろう! にせ医者とかなら分かるけどよ」などと“暴言”を連発。それでも「本当に不幸なことは日本の子どもの死ぬ率が世界でも高いこと。それは小児科病棟がないからだとか、そういう話を監督とも延々やりあったんで、そこらへんを強調する内容にしてくれれば、おれも参加した意味があるかな」と思いを明かした。

 ドラマ「最上の命医」は、死刑囚と新人看守の友情を描いて話題を呼んだ前作「モリのアサガオ」に続く、テレビ東京が昨年10月に新設したドラマ枠の第2弾。10日から毎週月曜午後10時放送予定。オープニング曲は「HI LOCKATION MARKETS」の「ライフラリズム」、エンディングテーマには「レミオロメン」の「Your Song」を起用した。(毎日新聞デジタル)

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