福田沙紀:変身に3、4時間 金髪姿に全身タトゥーで体当たり

「カルテット」の取材会に登場した福田沙紀さん
1 / 1
「カルテット」の取材会に登場した福田沙紀さん

 18日から放送が始まる深夜ドラマ「カルテット」(MBS・TBS系)にダブル主演する女優の福田沙紀さんとR&B歌手の松下優也さんが7日、東京都内のレコード会社で取材に応じた。金髪姿で全身にタトゥーをまとった役に体当たりで挑戦する福田さんは役柄へ変身するのに毎回3、4時間かけていると明かし、金髪について「ヤッターマン以来。別人みたいで面白いです。『いいじゃん金髪』と言われます。役に変わる大事な要素だとおもうので、時間がかかって大変なんですけれど、楽しいですね」と笑顔で話した。

あなたにオススメ

 「カルテット」は、「新宿鮫」シリーズなどで知られる直木賞作家、大沢在昌さんが雑誌「野性時代」(角川書店)に連載し、昨年12月に単行本が発売されたクライムアクションが原作。ドラマは原作の世界観そのままにオリジナルストーリーが展開される。最愛の弟を謀殺されたシュン(福田さん)と、幼いころ、家族を惨殺されたタケル(松下さん)。絶望と怒りを抱えた2人は、謎の公安関係者・クチナワ(上川隆也さん)の依頼を受け、秘密潜入捜査を手伝うことになる。潜入先は住民のほとんどが不法滞在者の居住区ミドリ町(架空)。ここでは巨大暴力組織の構成員・塚本のもと、違法なドラッグが製造されていた。シュンとタケルは、塚本の愛人として入り込んでいる美女・カスミ(夏菜さん)と落ち合う。若者たちの危険極まりないミッションが始まる……というストーリー。

 福田さんはアクションについては「人を殴ったことがなかったんでドキドキ。武器を持たないで自分の拳でやったのは初めてで、今まで(ヤッターマンでは)シビレステッキとか使ってひきょうだったんです」と話しながらも「7歳からダンスをやっていたんで、苦労せずやっています」と自信をみせた。「ハードボイルドと名の付くものは初めて。新境地で今までにない私を見せられたら」と意気込みを語った。

 連続ドラマ初主演の松下さんは「お芝居の仕事はプレッシャーや不安が勝っちゃうんですが、今回はうれしかった。初めてのことだらけですが楽しく取り組めてます」と近況を語り、自ら担当したドラマ主題歌「paradise」については「夢を追いかける人に向けての応援ソング。アップテンポなダンスチューンですが、ただポジティブなだけではなくて、夢を持っている人には共感してもらえる」と紹介した。

 原作者の大沢在昌さんも登場。大沢さんはドラマ化を視野に入れて原作を書いたと語り「感無量です。若者たちの話を書く以上はドラマにしてほしいと思っていた」と喜びの表情をみせた。初めて見たドラマの感想は「アクションがすごくいい。早く2話目が見たい。原作では男性の役を女性(福田さん)がやっているけれど、ありだな。タトゥーを入れて金髪にする過程は、女性がやると変身する意味合いがあってすごくいい。キーワードは変身かな」と絶賛した。

 ドラマは現在も撮影中で、劇中で描かれる無国籍タウン・ミドリ町のシーンは、小さなセットでやるよりも海外で大暴れしてほしいという制作側の意向でオール台湾ロケを敢行し、撮影は9~28日ごろまで行われる予定という。ドラマはTBSで18日から毎週火曜深夜0時55分、MBSは20日から毎週木曜深夜0時55分に放送される。(毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事