AKIRA:江の2番目の夫・秀勝役で大河初出演「全身全霊で頑張る」 「江 姫たちの戦国」

「江 姫たちの戦国」で秀勝を演じるAKIRAさん=NHK提供
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「江 姫たちの戦国」で秀勝を演じるAKIRAさん=NHK提供

 ダンスボーカルグループ「EXILE」のAKIRAさん(29)が、NHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」で、女優の上野樹里さん(24)が演じるヒロイン江の2番目の夫・羽柴(豊臣)秀勝役で大河初出演を果たすことが4日、明らかになった。AKIRAさんは「初の大河ドラマ出演ということで、心からうれしく思っております。全身全霊で頑張らせていただきますのでよろしくお願いいたします」と意気込んでいる。トレードマークのひげは残し、初の戦国武将役に挑む。屋敷陽太郎チーフプロデューサーは秀勝像を「太陽のような笑顔と、古武士のような無欲で真摯(しんし)な生き方だった」と表現している。 

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 「江」は、織田信長の妹・お市と近江の戦国武将・浅井長政との間に生まれた“浅井3姉妹”の三女・江が、波瀾(はらん)万丈の戦国時代をしなやかに生き抜き、江戸時代の幕開けを見届ける姿が、「篤姫」の田渕久美子さんの脚本で描かれる。6日の放送で第5回「本能寺の変」を迎える。

 秀勝は秀吉の姉の子で、秀吉の養子。後に関白となる秀次は兄。若くして病死した信長の四男・羽柴秀勝の名と所領を受け継いで、丹波国亀山城主となった後、秀吉の怒りを買って所領を没収され、その後、甲斐を与えられる。江の夫となってまもなく、朝鮮出兵(文禄の役)に従軍し、戦地で病死する。秀勝との間に娘の完子(さだこ)をもうけている。

 江は、3度結婚をしており、ドラマでは、最初の夫・佐治一成を俳優の平幹二朗さんの長男で「篤姫」で徳川慶喜役を演じた平岳大(ひら・たけひろ)さん、3番目の夫・徳川秀忠を向井理さんが演じる。

 AKIRAさん演じる秀勝は、母を亡くし秀吉の人質となった3姉妹のもとに、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いの快男児として登場。江は、秀勝の快活な人柄に心をときめかせるという。AKIRAさんは役のため、ひげをそることを申し出たが、今回は役柄のイメージに合うため、そのまま残すことになったという。まげは、かつらをかぶらず自身の髪で結う総髪で、豊川悦司さん演じる江の初恋相手・信長のイメージと重なるように、黒っぽい衣装を着るという。2月半ばごろからスタジオ収録に参加し、約2カ月半にわたって撮影に参加する予定。ドラマには5月1日の第17回から登場する。

 AKIRAさんは「上野樹里さんをはじめ、日本を代表する役者の大先輩方とご一緒させていただくことで、たくさんの学びと成長ができればと思っております」とコメント。田渕さんの脚本にも「以前からすごく興味がありましたので、田渕さんの描く秀勝を演じられることに心から感謝しています」と喜びを語っている。

 屋敷チーフプロデューサーは「屈託のない笑顔。そして、古武士のような清潔感あふれるたたずまい。AKIRAさんの魅力は、そのまま豊臣秀勝に重なります」と絶賛、「大人の女性としての江が、愛という感情を抱く初めての男性が、秀勝です。明日をも知れぬ激動の戦国時代。波瀾万丈の人生を余儀なくされていた江の心を癒やし、未来への希望を抱かせてくれたのは、秀勝の、太陽のような笑顔と、古武士のような無欲で真摯な生き方だったのだと、私は思います」と語っている。(毎日新聞デジタル)

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