ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
美少女キャラクターが名作を朗読してくれるiPhoneアプリ「朗読少女」。7月から配信され、これまでに20万ダウンロードを突破する人気アプリとなっている。「朗読少女」で、本の朗読をしてくれるキャラクター、乙葉しおりさんが「朗読倶楽部」の活動報告と名作を紹介する「乙葉しおりの朗読倶楽部」。第9回は、奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」だ。
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みなさんこんにちは、乙葉しおりです。
2月3日は節分でしたが、皆さんは豆まきをしましたか? それとも、恵方巻きを食べましたか?(^−^)
朗読倶楽部では、部長さんの提案で両方のイベントを行いました。
豆まきは「発声練習の一環になる」ということで、「鬼は外、福は内」って、大きな声を出しながら豆をまく……はずだったんですけれど、「豆がもったいない」という理由で、声を上げたそばからみんな食べてしまいました。
恵方巻きの方は練習とは関係ないと思っていたのですが、部長さんいわく、「声を出しやすくするために大きく口を開ける練習」だそうです。
先生は「部費で食べ物を買う口実にしてる」と言ってましたが……。
この「節分」という行事は「季節の分け目」の前日のことで、2月4日の「立春」以外にも、5月の「立夏」、8月の「立秋」、11月の「立冬」が節分にあたります。
でも、そちらの節分は、朝の天気予報などで話題が出る程度で、あまり目立たないですよね。
他の節分の日にも、何かおいしいものを食べる風習があったら、もっと広まるのかも……なんて考えてしまうのは、ちょっとくいしんぼすぎでしょうか?(>_<)
……では、ここで朗読倶楽部のお話です。
今回からは、朗読倶楽部結成の時にお話しした倶楽部のメンバーを一人ずつご紹介したいと思います。
それでは、まず最初にご紹介するのは……えっと、部長さんの命令で、「他人を紹介する前にまずはあらためて自己紹介をするように!」とのことで、私、乙葉しおりの自己紹介をさせていただきます。
高校2年生、クラブ活動はもちろん朗読倶楽部です。
今は対面朗読であがらないようにすることと、朗読検定で1級をとることを目標に活動しています!
といっても、まだ2級にもなれていないので、まだまだ先の話になりそうですれど……。
趣味は、読書と旅行です。
実は、あの……今は大丈夫なんですけれど、小さいころは病気がちで、病院で長い間入院生活を送っていました。
その時に家族がくれた童話やたくさんの本が、私の読書好きの原点になっています。
あ、今はもちろん朗読も、読書の一部として趣味になっていますよ。
旅行の方は、おじいちゃんの車でよくドライブに連れて行ってもらっているんですけれど、高校に入ってからは、おじいちゃんのプレゼントしてくれた自転車を使ってのお散歩、「ポタリング」をするのも好きになりました。
とっても軽くて、あまり体力のない私でも、1日80キロくらい乗れちゃうすごい自転車で、大のお気に入りです(*^^*)
以上、乙葉しおりの自己紹介でした……ふう、こんな感じでよかったのか、自信ないですが……(>_<)
次回は、私以外の朗読倶楽部メンバーをご紹介していきますので、よろしくお願いします(^−^)
■しおりの本の小道 奥田英朗「イン・ザ・プール」
こんにちは、今回ご紹介する一冊は、奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」です。
このお話は、伊良部総合病院の地下神経科に勤める伊良部先生と、彼のもとに訪れる患者さんたちを描いた「精神科医・伊良部シリーズ」の第1作にあたります。
00年の夏に発表された本作を表題作としてシリーズ5作を収録し、02年に発売された単行本は直木賞候補になりました。
同シリーズの他の2作品とともに05年に映画化されたほか、シリーズ別作品では、05年にテレビドラマ化、08年に舞台化、09年にテレビアニメ化され、1月から新たにドラマが放送されている注目度の高いシリーズです。
表題作は、出版社でデスクを担当する大森和雄さんが主人公。1月ほど前から体調不良に見舞われ、伊良部総合病院の内科に連日通い詰めていました。
呼吸困難や腹痛の発作に襲われているにも関わらず、身体のどこにも異常は発見されることはなく、やがて厄介払いをされるように、地下の神経科へと回されてしまいます。
神経科医の伊良部先生による診断結果は、ストレス性の体調不良。
先生から気分転換に運動することを薦められた大森さんは、毎日続けられるように子供のころから得意だった水泳を選び、自宅近くの室内プールへ通い始めます。
やがて、泳ぐことの楽しさに目覚めた大森さんに、思わぬ変化があらわれてくるのですが……。
……と、タイトルの通り、プールにまつわる一騒動を描いたお話なのですが、普通は最初と最後の語り部役としてのみの登場になりそうな伊良部先生が、お話の途中にどんどん割り込んできて、思いもよらない行動を取るので、先の展開が予想できず、引き込まれてしまうのが作品の大きな魅力になっています。
この本を読むと、大森さんが泳ぐ楽しさが伝わってきて、プールに泳ぎに行きたくなってしまうかもしれませんよ?
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