佐藤隆太:三宅島一日観光大使に就任 石原都知事もサプライズ登場 映画「ロック」公開記念

 俳優の佐藤隆太さんが1日、実話を基にした映画「ロック~わんこの島~」(23日公開)の公開を記念して、東京都庁で行われた「三宅島パネル展」オープニングイベントに登場した。佐藤さんは、三宅島での撮影について、「島民の方が自然を受け入れて共存しているところがすばらしいと思う。映画で『島は生きている』というセリフがありますが、本当にそう思いました」と話し、「三宅島は、第二の故郷になりました!」と笑顔を見せた。パネル展には石原慎太郎・東京都知事も顔を出し、「(00年8月の大噴火で)三宅島はまだ大変なんですよ。島民の方が頑張ってきたことが映画で取り上げられた。本当に美しい島だから、三宅島をよろしくお願いします」とアピールした。 

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 映画は、00年の大噴火で全島民が避難することになった伊豆諸島の三宅島が舞台。そこで民宿「たいよう」を営む野山家もまた、避難を余儀なくされ、飼っていたわんこ・ロックと苦渋の別れをすることになった。噴火後の一家離散、避難後の慣れない都会での生活などさまざまな困難に直面しながらも、ロックとまた一緒に三宅島で暮らすことをあきらめなかったが……というストーリー。フジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」の人気コーナー「きょうのわんこ」で紹介された実話を基にした。主題歌はシンガー・ソングライターの小田和正さんが担当している。

 イベントには、中江功監督や平野祐康・三宅村村長、三宅島観光協会の浅沼徹哉会長も登場した。「三宅島一日観光大使」に任命された佐藤さんは、「初の観光大使です!」と喜び、中江監督は、「隆太くんは『帰りたくない』ってずっと言うほど、お気に入りの様子だった」と明かした。佐藤さんは、「夜は星がきれいだし、海もきれい。僕自身も何度も行きたいなと思っています。ぜひ三宅島に行ってください」とアピールした。

 一方で、映画の撮影は三宅島で20日間滞在の予定が、台風が接近するなど天候の影響で40日の滞在になったという。佐藤さんは、「三宅島に滞在して、自然の厳しさや美しさを感じました」とコメント。平野村長は、「私たちは、4年5カ月の間、(避難のため)慣れない都会にお世話になりました。東日本大震災で東北の方も大変だと思います。私ができることは、被災地へ行き、実体験をお話しすること。大変だけどしっかりやっていけば、必ずふるさとに帰れると思っています」と被災地へエールを送った。パネル展は、映画の場面写真をはじめ、噴火の瞬間や避難している様子、三宅島の美しい自然の写真などを展示。東京都庁の東京観光情報センターで31日まで開催。入場は無料。(毎日新聞デジタル)

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