唐沢寿明:体重5キロしぼり上半身を見せるシーンから撮影開始 日中韓合作ドラマ

唐沢寿明さん主演の日中韓合作ドラマ「STRANGERS6」最初の撮影シーン
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唐沢寿明さん主演の日中韓合作ドラマ「STRANGERS6」最初の撮影シーン

 俳優の唐沢寿明さん(48)が主演する日中韓合作ドラマシリーズ「STRANGERS6」の日本での撮影が1日、東京都内でスタートした。唐沢さんはこの日撮影する上半身裸のシーンのために1カ月間の“禁欲”トレーニングの末、体重を5キロしぼって体を作り上げたという。初めての本格アクションシーンもあり、「日本のドラマではできない面白さがある」という日中韓合作ドラマに、並々ならぬ意欲で臨む唐沢さんを撮影現場で直撃した。

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 ドラマ「STRANGERS6」は、日中韓から集められた男女6人の国際機関の活躍を地震にからめて描くアクションで、日本からは公安警察の皆藤悟役で唐沢さんが主演するほか、黄川田将也さん(31)、韓国からオ・ジホさん(35)らがメーンキャストで出演する。また、日本から投資コンサルタントの劉光輝役で北村一輝さん(41)、皆藤の妻・恵理役で神野三鈴さん(45)、娘の美月役で森田涼花さん(18)が出演することも発表された。当初は3月から撮影に入る予定だったが、東日本大震災の影響などで3カ月ほどずれ込み、中国と韓国のキャストも大幅に変更された。

 唐沢さんは6月頭の衣装合わせのときに「監督から体を見せるシーンを要求された」といい、ドラマの冒頭で1人暮らしの部屋に妻から離婚調停について電話がかかってくる場面を上半身裸で演じた。「それまで年相応の“残念”な体形だった」のを、「やれるだけやってみよう」と1カ月かけてじっくりと体を作り上げた。午前6時に起床し、1時間走った後、プロテインを飲み、その後ジムで1時間半ほどパーソナルトレーナーに付いてプログラムをこなした。食事内容と食べる時間も決められ、午後9時には就寝する日々。妻の山口智子さんは海外での仕事を終え、6月中に帰国を予定していたが、禁欲生活を続けるためにも「お願いだから帰国しないで」と、撮影開始まで帰国を延期してもらってまでして初日を迎えた。

 撮影直前の衣装合わせでは「以前と比べてワンサイズ変わっていた」といい、結果的に5キロしぼって、「みっともなくない状態、役として違和感のないところまで持っていけた」と納得の表情を見せる。「今日(禁欲生活も)解禁なので、帰国した奥さんと乾杯したい」と笑顔で語った。

 ドラマの撮影はすでに韓国でスタートしており、1日に日本でも始まったが、6日からは中国・深センに唐沢さんも入って2カ月間の長期ロケが開始される。韓国のオさんについて、唐沢さんは「3月の韓国での会見のときに会ったけれど、本当にいい男。不思議なキャラクターでフレンドリーな雰囲気もあって、ああいう弟がいてもおかしくない。先に1人で燃えているみたいなので、今度会ったら少し(熱を)治めようと思っている」と評した。

 唐沢さん演じる皆藤は、公安警察から「STRANGER6」に参加した一匹オオカミ的な存在のため、アクションは吹き替えなしの生身で演じるものや火薬を使ったスケール感のある爆破シーンなどが中心となる。16歳からスタントをしていた経験を生かして、香港のアクション監督の下で「おかずをつけて、地味めなアクションも派手に見せたい」と意欲を語った。

 作品については「日本ではこんな企画通らない、そんな(規格外の)面白さがある。これから俳優はいろんな国の人と仕事をすることになると思うが、まずはアジアで、政治的にはいろいろと難しいこともあるがエンターテインメントくらいはお互いに分かり合って一つの作品を頑張って作り上げたい」と前向きに語った。

 「STRANGER6」は今冬から日本ではWOWOWで最初に放送するほか、韓国、中国をはじめアジアを中心に30カ国以上で順次放送する。地上波のフジテレビでは12年に放送予定。1話1時間程度で全15話を予定している。(毎日新聞デジタル)

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